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【有馬記念】「中山競馬場ってドコにある?」 JR武蔵野線の“ナゾの競馬駅”「船橋法典駅」に行ってみた 

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鼠入昌史

鼠入昌史Masashi Soiri

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photograph byMasashi Soiri

posted2020/12/27 06:03

【有馬記念】「中山競馬場ってドコにある?」 JR武蔵野線の“ナゾの競馬駅”「船橋法典駅」に行ってみた<Number Web> photograph by Masashi Soiri

JR武蔵野線の“ナゾの競馬駅”「船橋法典駅」には何がある?

“普段着”の船橋法典駅には何がある?

 船橋法典駅は西船橋から武蔵野線で1駅。掘割の中、頭上に橋上駅舎が覆いかぶさっている薄暗いホームにはそこかしこに「競馬場はあちら」といったメッセージが見られるが、どれも真新しいというよりは国鉄時代の面影残る古感。中山競馬場のかすかに残る“鉄火場感”にもよく似合う。

 が、平日の船橋法典駅には鉄火場感は皆無だ。いつもの競馬場への臨時出入り口は沈黙しているので、通常の改札口から外に出る。こちらもどことなく国鉄感の漂う駅舎の先には、小さなロータリーと通りを挟んでおびただしい数の自転車が並ぶ駐輪場だ。この“普段着”の船橋法典駅、競馬ファンのみなさんも見たことないのでは……?

ナッキーモールと別ルートで中山競馬場まで行ってみたら……

 駅の近くにはコンビニがあって、ちょうど近くの小学校の下校時間なのか、道行く子どもたちを見守る大人たちという牧歌的な光景があった。ほかはごくごく普通の住宅地。これ、本当に競馬場の最寄り駅なのかしら、と思ってしまうくらいの雰囲気なのである。一応、閉鎖されているのをわかっていながら臨時出入り口の近くまで行ってみたが、臨時改札からナッキーモールの地下通路までが完全に封鎖されていた。中山競馬場(JRA)の所有地だから、ということのようだが、つまりは競馬ファンはこのナッキーモールを通る限りにおいて、船橋法典の町の人たちとは“仕切られて”いる感じなのだ。

 とは言っても、船橋法典は競馬場の最寄り駅。だからナッキーモールなどを通らなくても、歩いていくことができるはずだ。そこで、船橋法典駅前から駐輪場を挟んだ先にあるちょっと広めの(といっても両側2車線だが)の道を歩く。アタリマエのことだが、ナッキーモールと同様に、約15分ほどで競馬場の正門に着く。だったらいつもこちらを通ればいいじゃんか……と思うかもしれないが、この道は歩道がとてつもなく狭い上にクルマの交通量がめちゃめちゃ多いのだ。それも一般車だけでなくトラックがよく通る。歩道から車道にはみ出て歩いていれば、トラブルになること間違いなしのような道なのである。

【次ページ】 で、船橋法典駅の「法典」ってなに?

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