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青学アンカーは“隠れ主役”、駒大エースが3区で勝負…箱根駅伝《四強》の区間配置を予想してみた
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJIJI PRESS/Yuki Suenaga
posted2020/12/24 17:03
箱根駅伝の区間エントリーが29日に発表される
72年ぶりの総合優勝へ “4年生の明大カルテット”はどこ?
往路:1区 児玉真輝(1年)、2区 加藤大誠(2年)、3区 手嶋杏丞(3年)、4区 櫛田佳希(2年)、5区 鈴木聖人(3年)
復路:6区 前田舜平(4年)、7区 小袖英人(4年)、8区 長倉奨美(4年)、9区 富田峻平(2年)、10区 大保海士(4年)
明治にとって、今季の箱根は「復活」の舞台となる。目標は、72年ぶりの総合優勝だ。
昨季の阿部弘輝のような大砲はいないが、箱根経験者8名にプラス1年生と調子を上げている上級生が中心。16名中14名が10000m28分台で走り、ハーフは64分以内が6名、64分台が4名と、タイムからも過去最強レベルのメンバーで挑む。昨季を経験した選手を今季も同じ区間で起用し、コース特性を理解した選手に力を発揮してもらう構成が予想できる。
往路は、1区の児玉と4区の櫛田以外は昨季と同じ選手。1区の児玉は全日本大学駅伝の1区で区間新を出し、復活劇を生むには最高のスターターだ。
明大は、復路が面白い。
昨季と同じなのは6区の前田だけ。総合優勝を勝ち取るために並べた前田、小袖、長倉、大保の4年生の明大カルテットは、「学生ラストで優勝」と魂を焦がして激走してくれるだろう。この4人の活躍次第で、72年ぶりに「明大復活」の狼煙をあげられるかが決まると読む。
トップが入れ替わる「往路激戦」になる
「往路優勝」だけでいえば、この4校に加え、早稲田大、国学院大、帝京大、東洋大、中央大らも絡んでくるはずだ。今季の往路は、タイムが過去最高となり、全日本大学駅伝のようにトップが入れ替わる「往路激戦」になるだろう。
その戦いを制するために、各大学は、どのように選手を配置してくるのか。
区間エントリー発表が待ち遠しい。