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毒舌の秋山翔吾、ベテラン感がスゴい宮川哲(25)…西武ファン感謝祭が“名場面のオンパレード”だった件 

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フモフモ編集長

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photograph by『ライオンズオンラインフェスタ 2020』より

posted2020/12/09 11:03

毒舌の秋山翔吾、ベテラン感がスゴい宮川哲(25)…西武ファン感謝祭が“名場面のオンパレード”だった件<Number Web> photograph by 『ライオンズオンラインフェスタ 2020』より

FA残留を決めてくれた増田達至さんへの熱い「弾幕」

 ニコニコ生放送はYouTubeに比べて画質や安定性の面で分が悪く、視聴人数が多くなると映像が止まる、途切れるといったトラブルが起きやすくなります。また、プレミアム会員と呼ばれる有料会員が優先される仕様のため、視聴人数が多くなると無料の一般会員は「番組から追い出される」ことがしばしば起きます。有料番組を設定してお金を稼いだり、ドワンゴに番組制作を支援してもらったりというビジネス面でのメリットはあるものの、視聴者に優しいフォーマットではありません。

 実際に自分が視聴している際も無料会員は「追い出し」を喰らっていましたし、配信もしばしば途切れました。画面中央でクルクルと回る「読み込み中…」の表示と、SNSを駆け巡る「ニコ生か……」「YouTubeがいい」「オリックスの無料配信は見やすかった」の声。ファンに感謝と言いつつ「追い出し」が発生するプラットフォームで配信を実施するのは、不満の声があがるのも当然でしょう。

 しかも番組の数がとても多く、無料番組と並行して有料番組(※全番組視聴するには視聴料2000円+有料会員登録が必要)も配信するため、全部を見ようと思うと2画面を開いて両方の音声を聞くという聖徳太子みたいな状態に。無料・有料両方の番組に同じ選手が登場していることも多く、どっちの番組でしゃべっているのかよくわからなくなる瞬間もありました。

 一般的なファン感謝イベントが昼間の開催であるのに対して、何故か18時~22時という夜の開催となった点についても「ははーん、最終的にプリンスホテルに泊まらせるための時間設定ですね?」と集金の匂いを感じずにはいられません。「本当に感謝のイベントなのかな?」と半信半疑であったことも確かです。

「ちゃんとしていない選手」が見られる“プレミアムな体験”

 しかし視聴を進めるうちに、そうした不安・不満は、納得・満足で上書きされていきます。

 応援するチームの選手たちが試合では見せない姿を見せてくれることはオンラインであっても単純に楽しく、オンラインゆえの番組の多さは、むしろリアルでは実現できないお得感があるものでした。さながら音楽フェスのように、自分好みの番組を2画面駆使して渡り歩きながら懸命に追いかけていくと、オンラインであってもお祭り騒ぎのような気分です。ちょっと遅延する、ちょっと固まるといった不具合もリアルでの混雑・行列と同じく、にぎわいを示すいいスパイスになります。

 そして、オンライン開催によってリアルでは実現できない「ゆるさ」も生まれていました。リアルだと「ちゃんとしなければ」という意識でプロの司会進行を立ててしまうようなコーナーも、番組が多くて手が回らないのか、選手たち自身によるたどたどしい司会進行で強引に押し切ってしまっています。スポンサーである「居酒屋 一休」に選手たちを放り込み、誰が司会をするでもなくただただお酒を飲んで雑談をするコーナーなどは、グダグダの内容でしたがむしろグダグダだからこそ印象深いものになりました。

【次ページ】 ふらっと登場した、メジャーリーガー・秋山翔吾

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