プロ野球PRESSBACK NUMBER
毒舌の秋山翔吾、ベテラン感がスゴい宮川哲(25)…西武ファン感謝祭が“名場面のオンパレード”だった件
posted2020/12/09 11:03
text by
フモフモ編集長fumofumocolumn
photograph by
『ライオンズオンラインフェスタ 2020』より
12月5日、プロ野球各球団のファン感謝イベントが集中して開催されました。パ・リーグではソフトバンク、ロッテ、西武、楽天、オリックスが、セ・リーグでは阪神がファン感謝イベントを開催。6球団による集中開催デーは、SNSのトレンドに「ファン感」の単語を押し上げました。
西武、ロッテ、オリックス、阪神が「オンライン開催」
今年特徴的だったのは多くのイベントがオンラインで開催されたこと。もちろんソフトバンクや楽天のように例年通りスタジアムでのイベントを主体とする球団もありましたが、西武、ロッテ、オリックス、阪神は「オンライン開催」を銘打ち、YouTube等での配信中心の開催形態としていました。
これは極めて意欲的で新しい取り組みです。コロナ禍においては、音楽ライブなどでもオンライン開催が積極的に行なわれていますが、ライブの場合「音を聴く」という主目的に関してはリアルでもオンラインでも一応は可能です。しかし、ファン感謝イベントというのは「ファンサービス」や「ふれあい」こそが主目的となるもの。握手もサインもできないなかで、どう「ふれあい」を実現していくのか。ファン感謝イベントの存在意義から問い直されるような開催でした。
自分が応援する埼玉西武ライオンズのファン感謝イベントは、メイン会場をグランドプリンスホテル新高輪(※ドラフト会議の会場としても有名)に据え、ごく少数のファンを招いての公開生放送という形式で行なわれました。
チャンネルが多すぎて“聖徳太子”状態に……
配信については他球団が自前の動画配信サービスもしくは「YouTubeLive」といったプラットフォームを採用するなかで、ちょっと独自路線で「ニコニコ生放送」を採用。ニコニコ生放送を運営する株式会社ドワンゴは株式会社KADOKAWAの完全子会社で、KADOKAWAはライオンズの本拠地・埼玉県所沢市に「ところざわサクラタウン」「角川武蔵野ミュージアム」を開業するなどしている「地域密着の仲間」という関係性でもありますが、ニコ生採用は決して前評判がよいものではありませんでした。