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野球人気低下打破へ「2リーグ制“解体”→3地区制」さらに新球団誘致しては 【セパ格差危機に提言】 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byHideki Sugiyama

posted2020/12/02 11:03

野球人気低下打破へ「2リーグ制“解体”→3地区制」さらに新球団誘致しては 【セパ格差危機に提言】<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

もし3地区制になったら……ソフトバンクと阪神のペナントレース争い、というのも新鮮で面白いかもしれない

 試合数についても仮定してみよう。来シーズン以降、試合数が昨年レベルまで戻るとすれば、同地区での対戦は各26試合の計78試合、他地区球団との対戦は、各8試合の64試合。合わせて142試合となる。

 この方式の場合、ポストシーズン進出に際しては、レギュラーシーズンの順位は最大限尊重される。さらにペナントレースが3つになる上に、ワイルドカードゲーム争いもある。興味を引き付けるポイントが増加しつつ、ペナントレースの意味付けも強くなるのでは――と思うが、いかがだろうか。 

独立リーグを含めた球団拡張をできないか

 さらに言えば3地区制にしたうえで、エクスパンション(球団拡張)をすべきだと筆者は考えている。

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 前述した3地区制に当てはめよう。新球団の地域や設立母体については当然異論があると思うが、ここでは四国アイランドリーグplus、ルートインBCリーグ、さわかみ関西独立リーグという現存の独立リーグを母体にすると、こんな感じである。

<西地区(West Division)>
ソフトバンク、阪神、広島、オリックス
+沖縄、九州から2球団

<中地区(Central Division)>
巨人、中日、西武、DeNA
+四国、関西から2球団

<東地区(East Division)>
ロッテ、楽天、日本ハム、ヤクルト
+新潟、関東から2球団

 また、独立リーグや各地のクラブチームをNPB球団傘下の「マイナーリーグ」として再編することも必要だと思う。

 筆者はよく独立リーグの取材に足を運ぶが、NPB球団の本拠地以外でのプロ野球人気が急速に衰えていることを実感している。

【次ページ】 野球の裾野を広げるという意味でも

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