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落合GM、1億6000万円ダウンという“戦力外通告”、山本昌「5連勝で3倍」柳田7年…【契約更改ウラ話】
posted2020/12/02 17:03
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
<名言1>
子どもの頃からプロ野球でやるっていうのが夢だった。その中で今、やらせてもらっている。小さい時を考えると幸せな舞台で野球をやれているわけですから
柳田悠岐(NumberWeb 2020年1月5日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/842045
◇解説◇
2019年オフ、柳田は3年契約の最終年を迎える前にソフトバンクと“超大型契約”を結び直した。
内容は7年契約。1年目は現状維持の年俸5億7000万プラス出来高、以降は変動制で4年目が終了したところで残り3年の決まるというもの。つまり、31歳を迎えていた柳田は「生涯ソフトバンク」を宣言したに等しかった。
3年契約は「順調に行けば2020年に海外FA権を取得できた」というメジャー挑戦を見据えていたものだったが、「僕は流れとか運命とか信じるタイプなんで、これが僕の人生なんです」と笑い飛ばした。愛着あるチームへの忠誠を誓った柳田は今季も絶好調。ホークスを日本シリーズ4連覇に導いている。
守護神の森、新人の甲斐野にも
ちなみにホークスは、19年オフに守護神・森唯斗に球団の日本人投手として過去最高額となる年俸4億6000万を提示。根強い「先発投手>リリーフ投手」の考え方に一石を投じると、ルーキーイヤーからフル回転した甲斐野央には12球団新人選手では最高の3500万円増の契約を交わしている。
育成選手の積極補強、12球団トップレベルの環境整備など、早くから先進的な強化に取り組んできたホークスだが、各々の士気を上げるオフの交渉術の上手さも見逃せない。若鷹たちが次々に頭角を現わしているのも、何ら不思議なことではないのだ。