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高砂部屋の名ちゃんこ長、引退。朝青龍も喜んだ「秘伝の目分量」。
posted2020/10/27 07:00
text by
佐藤祥子Shoko Sato
photograph by
Shoko Sato
大関・朝乃山の胃袋を支えてもいたベテランちゃんこ長が、先の9月場所を最後に土俵――ちゃんこ場を去った。先代高砂部屋(元小結・富士錦)に1995年に入門、'02年に当時の若松部屋と合併すると、新高砂親方となった元大関朝潮のもと、約17年間ちゃんこ場を任された元大子錦、斉藤佳信さん(43)のことだ。彼の手に掛かるとどんな料理でも美味しさが2倍になるような、190kg近い丸い体に、福々しいまでの丸っこい手。近年では、朝乃山の故郷・富山から続々と届くブリやタイなどを、まるで職人のような手つきで捌いていった。