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3人を十両に導いた縁起物。
照ノ富士の復活と「さがり」の話。

posted2020/08/29 08:30

 
3人を十両に導いた縁起物。照ノ富士の復活と「さがり」の話。<Number Web> photograph by Shoko Sato

3月場所で縁起のいい「さがり」を披露する錦富士。青森県出身の24歳は、初土俵から4年で十両昇進を決めた。

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佐藤祥子

佐藤祥子Shoko Sato

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Shoko Sato

 元大関・照ノ富士の劇的な復活優勝で幕を閉じた大相撲7月場所。照ノ富士は序二段まで番付を落とし、この場所で実に2年半ぶりの再入幕を果たすと、幕尻の番付ながらも新大関・朝乃山との優勝争いを制し、話題をさらった。

 照ノ富士は昨年の11月場所で幕下優勝を決めて十両に復帰したが、この時、長く付け人を務め、参謀役として補佐してくれていた元幕下・駿馬の「さがり」をつけ、土俵に上がっていたという。さがりとは廻しにつける装飾用の紐のことだ。

 現在は伊勢ヶ濱部屋に所属する照ノ富士だが、角界の門を叩いたのは、二代目若乃花を師匠とする間垣部屋だった。'13年に師匠の体調不良で部屋が閉鎖されるにあたり、照ノ富士は駿馬、呼出しの照矢とともに伊勢ヶ濱部屋に移籍している。このさがりは、この移籍時に照矢から駿馬に贈られたものだったという。照ノ富士と苦楽をともにしてきた駿馬は、昨年の5月場所で引退。愛用していたさがりは照ノ富士の手に渡った。

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