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横山典弘×横山和生×横山武史「横山家、勝負師三代の教え」~受け継がれる遺伝子~
posted2020/10/14 08:00

横山典弘(中央)の長男・和生(左)、三男・武史。父子三人が騎手の遺伝子を語り合う
text by

藤井真俊(東京スポーツ)Masatoshi Fujii
photograph by
Takuya Sugiyama
――JRA初となる父子3代の騎手ファミリー“横山家”。その原点とも言える存在は、典弘騎手の父・横山富雄さんです。
典弘 富雄がいなかったら俺はいないわけで、和生や武史だっていない。みんながジョッキーになったのだってそう。これまでも「いつ騎手になろうと決心したんですか?」なんて聞かれたことがあったけど、そんなもの無い。あくまで自然の流れ。
和生 うん。そうだね。
武史 自然な流れですよね。
和生 口に出して親に伝えたタイミングはあります。でも本当は小さい頃から自然と、いずれは騎手になるって思っていました。
典弘 馬乗りの息子として生まれて、ジョッキーという存在が当たり前の環境だったわけだから。俺が小さい頃はオヤジが負けた時は悔しいし、もちろん勝てばうれしい。自分がオヤジと一緒にレースに乗って、戦ってるイメージだったのかな。これが俺の中では英才教育になっていたのかも(笑)。
――和生騎手は子供の頃、父・典弘騎手のことをどう見ていましたか?
和生 週末は家にいなかったし、ゴルフばかりやっていたので、プロゴルファーなのかなって(笑)。あとは漠然と競馬場というのは楽しい場所だっていうイメージがありましたね。今でも覚えているのは父が東京競馬場で6連勝した日(2005年11月5日)のこと。僕と武史で内馬場で遊んでいて、勝つたびにウイナーズサークルに行くんですけど、往復が大変で大変で(笑)。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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