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短縮シーズンと快記録の可能性。
MLB、打率4割や防御率0点台は──。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2020/08/15 11:40

短縮シーズンと快記録の可能性。MLB、打率4割や防御率0点台は──。<Number Web> photograph by Getty Images

2004年夏、60試合で121安打という驚異的な安打数を記録したイチロー。

ノーラン・ライアンは12試合で142奪三振。

 惜しかったのは、1981年のフェルナンド・ヴァレンズエラだ。開幕直後の7試合では、完封5試合を含めて防御率が0.29だったのに、その後はやや打ち込まれ、12試合経過時点では1.90になってしまった。継続はむずかしい。今季の大穴は、ツインズのランディ・ドブナクではないだろうか。

 三振奪取の数になると、伝説的な名前が続々と出てくる。1位はやはりノーラン・ライアンで、1977年の5月14日~7月4日の12試合で142奪三振を記録している。

 そのあとにつづくのは、'97年夏のランディ・ジョンソン(138個)や、2001年春のペドロ・マルティネス(134個)。現役では、'19年のゲリット・コール(7月17日~9月24日の12試合で133個)が最も多い。

 ちなみに、1995年の野茂英雄は、5月17日~7月20日の12試合で119個の三振を奪った。2014年のダルビッシュ有は、5月9日~7月18日の12試合で112奪三振を記録している。

 このふたりに、84年のドワイト・グッデン(7月20日~9月17日の12試合で124奪三振)を加えると、私の好きな奪三振アーティストのトリオが完成する。

 今季の期待は、コール以外ではインディアンスのシェーン・ビーバーだろう。8月8日現在、3試合に先発して21回3分の2を投げ、奪三振35。年齢も25歳と若い。このペースがつづけば、12試合で140個前後の三振を奪う可能性も出てくると思う。

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