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監督は「ドリブラー」をどう扱うべき?
世界的指導者らのコメントを一挙公開! 

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アントワーヌ・ブーロン&ティモテ・ピノン

アントワーヌ・ブーロン&ティモテ・ピノンAntoine Bourlon et Thymote Pinon

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photograph byAlexis Reau/L'Equipe

posted2020/07/12 09:00

監督は「ドリブラー」をどう扱うべき?世界的指導者らのコメントを一挙公開!<Number Web> photograph by Alexis Reau/L'Equipe

ドリブルに絶大な自信を持つキリアン・ムバッペでさえ、試合中に何度も監督とやり取りしながらプレーを調整している。

「ドリブラーの数は減りつつある」

 ボルシア・ドルトムントやバイエルン・ミュンヘンの監督として欧州CL2度制覇など数々のタイトルを手にした名将オットマール・ヒッツフェルトは、こう語っている。

「(ビデオを見せて)ある種のエゴイスティックな選手たちを納得させ明確な指示を出す。彼らに完全な自由を与える理由は何もない。サッカーはチームプレーであり、それは今後も変わることはあり得ない」

「ドリブラーの数は減りつつある。というのもサッカーでは連携プレーのほうがずっと一般的であるからだ」

「5人のドリブラーを同時にチームに……」

 ラ・リーガでジローナ、セビージャ、エスパニョールなどを率いていた若手指導者のパブロ・マシン(45歳)は次のように語る

「監督もまたチームも、ひとりの選手に自由を与える責任を負わねばならない。そして守備の義務を免除することで、ボールを持った際の効果がより大きくなる」

「才能のある選手は、ドリブルに表現の機会を見出す。ボールは相手ゴールに向かい明確な道のりを示す。ドリブルは選手の才能を大きく誇示する状況を作り出してしまうが、そういう素晴らしいドリブルには個人によるプレーの完璧な予測と他の選手たちの作るチームのオートマティズムが不可欠だ。それがあってはじめて状況をコントロールできるし、選手個人も才能を誇示することができる」

「5人のドリブラーを同時にチームに置くのは、単純に攻守の切り替えの面からも不可能だ。ドリブラーは冷静さを保ちながら、自分も全体の一部であること、チームのために貢献することを知らねばならない」

【次ページ】 そして、あの名将はこんなことを……。

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