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リーガのVAR運用は謎が多すぎ。
「30回以上見てもわからない……」

posted2020/07/12 11:40

 
リーガのVAR運用は謎が多すぎ。「30回以上見てもわからない……」<Number Web> photograph by Getty Images

VARを怪訝な表情で見つめるシメオネ監督(右端)。リーガのVAR運営にはどうも釈然としない面がある。

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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 VARが槍玉に上がっている。

「リーガ再開後、VARは多くの試合で公平性を欠いている。常にあるチームを助けている」

 先日、バルセロナのバルトメウ会長はタイトルを争うレアル・マドリーがVARから利を得てばかりいることを当てこすった。

 確かにそれは目に付くのだが、もう少し視界を広げると論点は変わる。一貫性の欠如に恣意的な介入、不透明で不正確で……。

 第34節のアスレティック・ビルバオ対R・マドリーではペナルティーエリア内で起きた2度のファウルにVAR担当レフェリーは異なる反応を示した。

 ダニ・ガルシアがマルセロの足を踏んだ際は、主審にファウルを伝えてオンフィールドレビューを促し、PKと判定させた。一方でセルヒオ・ラモスがラウール・ガルシアの足を踏んだときは見逃した。

明らかな判定ミスなのに異議なし。

 また、第32節のヘタフェ対レアル・ソシエダで主審がPKの判定を下した際は、テレビ中継のレビュー映像でVARの介入条件である「明らかな判定ミス」が確認されたにもかかわらず、異議を唱えなかった。

 遡って第30節のR・ソシエダ対R・マドリーでも、主審が後者に与えたPK判定をそのまま受け入れた。こちらも、テレビのレビュー映像を見る限りファウルがなかったことは見て取れた。

 静止映像なら一目瞭然のオフサイド判定でも、VARは物議を醸している。第28節のR・マドリー対エイバルでは前者の1点目に繋がるプレーをレビューして「オフサイドなし」を即座に主審に伝えた。

 一方、ラジオやテレビの試合中継では意見が分かれ、あるコメンテーターは「30回以上映像を見てもオフサイドか否か判断できない」とコメントした。

【次ページ】 「もうVARがわからなくなった」

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