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俊輔落選、中山・秋田選出から18年。
W杯の“ベテラン枠”論争に決着を。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byAFLO
posted2020/05/17 11:50
W杯で初めてゴールを決めた日本人である中山雅史は、2002年日韓W杯にサプライズ招集されチームに魂を吹き込んだのだ。
「ベテラン枠」は今後も必要だろうか。
では、「ベテラン枠」は今後も必要だろうか。
1998年から2018年まで6大会連続で出場していることで、W杯で1人ひとりの選手に求められるもの、チームとして求められるものが、日本サッカーの財産として受け継がれている。
ヴァイッド・ハリルホジッチの解任からベルギー戦までのプロセスは、吉田麻也や柴崎岳、酒井宏樹や遠藤航が伝えていくことになるはずだ。「試合には出られないけれど経験を持った選手」の力を必要とするのは、緊急事態に限られるだろう。
その一方で、選手寿命は確実に延びている。「試合に出られる状態にある経験豊富な選手」は、今後増えていくと予想される。そうした選手のサプライズ招集までは、否定できない。