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ペースメーカー制御バイクまで配置。
大阪国際女子で五輪の設定記録突破?
posted2020/01/19 09:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
KYODO
突破者は現れるか。
1月26日、大阪国際女子マラソンが行なわれる。この大会は、東京五輪代表選考も兼ねて実施される。
あらためてマラソンの選考レースを振り返ると、3枠のうちすでに2枠は、昨年9月に開催された「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)で1、2位となった前田穂南、鈴木亜由子が内定。
最後の1枠は、2時間22分22秒の設定記録を突破した選手が選ばれる(複数名出た場合は、最速の選手となる)。今後、その対象大会となるのが大阪国際女子と、3月の名古屋ウィメンズマラソンだ。
もしこの2大会で設定記録を突破する選手が皆無だった場合、MGC3位の小原怜が3枠目に内定する。
記録突破に向けたさまざまな「お膳立て」。
別の角度から見れば、大阪や名古屋のスタートラインに立つ選手の目標は明確だ。まずは設定記録を超えることにほかならない。それだけに、ハイレベルな争いが予想される。
大会には、2時間20分、21分台の記録を持つ中東、アフリカ勢も4名エントリーしている。
また、ペースメーカーには、1万mの第一人者である新谷仁美らを起用。
さらにペースメーカーのペースをコントロールするため、大阪国際女子では初めて「ペースメーカー制御バイク」を配置。バイクに乗車しているディレクターからペースメーカーに対し1kmごとに指示を出し、ペースを制御する。
さまざまなお膳立てがされている点もまた、記録突破の期待が高まる理由だ。
エントリー選手も、MGCに出場した福士加代子、松田瑞生、小原怜らの楽しみな顔ぶれがそろった。