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ペースメーカー制御バイクまで配置。
大阪国際女子で五輪の設定記録突破?
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKYODO
posted2020/01/19 09:00
MGCで3位に入った小原(右から3番目)。このまま東京五輪出場の可能性もあるが、大阪国際女子で自力での代表獲りに挑む。
MGCでも2位と4秒差の3位。
選考レースの名古屋ウィメンズで、2時間23分20秒と自己ベストを大幅に更新する走りを見せたが、順位は1秒差で田中智美に次ぐ日本勢2位。その1秒は大きかった。
田中がリオの代表となり、小原は選にもれたのだ。
MGCでも、2位の鈴木まで4秒差の3位。
「またやらかした」
悔しさは隠せなかった。
リオから続く執念あればこそ、他者を待たず、自力で出場権をつかむ道を選んだ。
また、設定記録と各選手の持ちタイムを考えれば、突破する選手が出る可能性は低くないと考えられることも、彼女を突き動かした理由だろう。
大阪はアップダウンがそこまで激しくないため、高速レースになる可能性は高い。そして大阪の結果は、名古屋にも大きく影響する。
選手それぞれの背景がある中、どのようなレースが展開されるのか。
激戦必至のレースの号砲が刻一刻と迫っている。