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リバプールがマンCに雪辱を果たす!?
今季のプレミアリーグを大胆予想。
posted2019/08/09 08:00
![リバプールがマンCに雪辱を果たす!?今季のプレミアリーグを大胆予想。<Number Web> photograph by Uniphoto Press](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/e/2/1500wm/img_e2f8385380157108d39a63e0e99b7eda403425.jpg)
8月4日に行われた「コミュニティ・シールド」マンチェスターC対リバプールは、1対1のままPK戦にもつれ込み、5対4でマンCが勝利を収めた。
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![山中忍](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/4/f/90/img_4f05bd05dc2d4f80b2c6c821376695c35357.jpg)
山中忍Shinobu Yamanaka
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Uniphoto Press
国内では全英女子ゴルフがクライマックスを迎え、クリケット界伝統のテストマッチがオーストラリアで展開され、レース界ではF1ハンガリーGPも開催された8月最初の週末。イングランド国内各紙から最も強く感じ取れたのは、サッカー界のシーズン到来ムードだった。
フットボールリーグ(2~4部)は一足早く、8月2日に今季開幕戦が行われ、翌週にはプレミアリーグも開幕を迎える。3日付けの『ガーディアン』紙では計6ページ、翌日の『サンデー・タイムズ』紙では計10ページと、いわゆる高級紙でもスポーツ面の半分をサッカーが占めた。
4日にウェンブリー・スタジアムで行われたコミュニティ・シールドは、前シーズンのリーグ覇者とFAカップ王者が顔を合わせるプレミア開幕前哨戦である。今回は、昨季マンチェスター・シティが国内三冠を制したため、勝ち点1差でリーグ2位に終わったリバプールと対戦した。
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試合はフルタイムを1対1で終え、ハイレベルなリーグ優勝争いの「予告編」となった。
新たな対抗意識が芽生えている。
昨季と同じ二頭立てでも興醒めはなし。マンCが14連勝のラストスパートを見せれば、リバプールもシーズンを1敗のみで追いすがり、両軍合わせて184得点、195ポイントを奪ったクオリティとスリルの再現が期待できる。
新たな対抗意識が芽生えている両チームのファンも、ウェンブリーのスタンドから本気モードだった。キックオフに先立って両軍のアンセムが流れると、マンC陣営は『ユール・ネバー・ウォーク・アローン』にブーイング。リバプール陣営も続く『ブルー・ムーン』をかき消そうとブーイングのボリュームを上げた。
試合中も、記者席前方にいたカップルは、身につけたユニフォームの背にその名前が書かれたダビド・シルバのクールなチャンスメイクぶりとは対照的に、リバプール側が繰り出す“口撃”に逐一席を立って叫び返していた。ピッチ上の両軍も開始早々からハイテンポでオープンな攻戦モード。前半にしてマンCのペップ・グアルディオラ監督が第4審判への抗議でイエローをもらう一幕まで見られた。