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リバプールがマンCに雪辱を果たす!?
今季のプレミアリーグを大胆予想。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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photograph byUniphoto Press

posted2019/08/09 08:00

リバプールがマンCに雪辱を果たす!?今季のプレミアリーグを大胆予想。<Number Web> photograph by Uniphoto Press

8月4日に行われた「コミュニティ・シールド」マンチェスターC対リバプールは、1対1のままPK戦にもつれ込み、5対4でマンCが勝利を収めた。

日本人選手の活躍は?

 注目の若手には、2人のメイソンもいる。チェルシーのメイソン・マウントは、ユース時代から「ランパード2世」と期待された得点能力を持つMFで、新監督となった「元祖」がトップ下でチャンスを与える構えを見せている。マンUのメイソン・グリーンウッドは、スピーディーでトリッキーな17歳のFW。スールシャール監督は、左利きという共通点もある偉大なライアン・ギグスに倣い、レンタル無用の「マンU純粋培養」を示唆している。

 プレミアでの出場機会が最も見込める新顔は、サウサンプトンのチェ・アダムズだろう。昨季までバーミンガム(2部)で3年間レギュラーを張った23歳は、速さと強さを兼ねており、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督好みのアグレッシブなストライカー兼ウィンガー。ホームデビュー戦となった8月3日のケルンとの親善試合では、PK獲得を含めてチームの全2得点をアシストするなど滑り出しも上々だ。

 日本人プレミア・ファンとしては、機動力もパス能力もあるCBとして、やはり現体制向きであるはずの吉田麻也が、一気のサイドチェンジでボールをアダムズに届けて好機を作るシーンを見てみたいものだ。

武藤嘉紀にもチャンスはある。

 移籍2年目のニューカッスルの武藤嘉紀も、出場機会が少なかった昨季を振り返ると、今季も新戦力のようなもの。セント・ジェイムズ・パークにシーズンチケットを持つ筆者の友人と彼の観戦仲間に聞く限り「期待」は高い。実力者だが戦力の見切りが早いラファエル・ベニテスの退任は、武藤にとっては再スタートの合図。前線の競争相手にはブラジル人のジョエリントンとフランス人のアラン・サン・マクシマンが加入しているものの、新監督のスティーブ・ブルースは前体制下の5-4-1ではなく3-5-2を基本とする意向。心機一転、昨季よりフレッシュに見える武藤にもチャンスはあるだろう。

 ビデオ判定の導入、2月のウィンターブレイク初導入も新鮮なスパイスを加えるはずの今季プレミアは、8月9日のリバプール対ノリッジで開幕の火蓋が切られる。

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