サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
南米メディアが森保Jに手のひら返し。
高評価は久保建英に柴崎、岡崎も。
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGetty Images
posted2019/06/24 11:20
エクアドル戦で勝利すれば決勝トーナメント進出を果たせる日本代表。南米での評価をさらに高められるか。
手厳しい中でも柴崎の視野を評価。
それでも、日本がスコアほど一方的にやられたわけではないとも指摘する。
「日本は、若いアタッカーたちのドリブル突破、柴崎(岳)の視野の広さを生かした精巧なパスなどで5度の決定機を作った。うち4回は上田(綺世)がシュートを放ったが、一度たりともゴールへ入れることができなかった。久保もDF2人を抜いてシュートを放ったが、揺すったのは外側のネットだった」
ブラジル最大のスポーツ紙『ランセ!』は、「選手個々の能力と経験の差、さらにはこの大会のために3週間の合宿を張ったチリと4日間しか練習できなかった日本との準備の差が結果となって現われた」と手厳しかった。
ウルグアイ戦は今大会ベストゲーム。
一方、ウルグアイ戦翌日の試合地ポルトアレグレの日刊紙『ゼロ・オラ』の運動面の見出しは、「フットボールが感謝する」だった。
「両チームが攻撃的にプレーして多くの決定機を作り、美しい試合を見せてくれた。この大会のここまでのベストゲーム」とまずは試合そのものを高く評価した。
そして、「3日前のチリ戦から先発メンバー6人を入れ替えた日本は、ウルグアイを全く恐れることなく、勇敢にプレーした。三好(康児)の見事なゴールで先制し、その後、ウルグアイに押し込まれて追いつかれたが、後半、再び三好の得点でリード。左CKをDFホセ・ヒメネス(アトレティコ・マドリー)に頭で決められて追いつかれたが、粘り強く守って逆転は許さなかった」と評価した。
また、この試合を中継したブラジルのテレビ局『グローボ』は、前半、センターバックの植田(直通)にエディンソン・カバーニ(パリSG)への反則があったとしてウルグアイにPKが与えられた場面について、審判出身の解説者が「反則はなかった」と明言している。