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ユーベ相手に大健闘のアヤックス。
有望株とタディッチの融合で今が旬! 

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寺沢薫

寺沢薫Kaoru Terasawa

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posted2019/04/11 17:50

ユーベ相手に大健闘のアヤックス。有望株とタディッチの融合で今が旬!<Number Web> photograph by Getty Images

アヤックスは第1戦でドローに終わったが、タディッチ(左)を中心としたサッカーは期待を抱かせた。

困惑させた“偽9番”タディッチ。

 これに対し、後半開始直後にネレスのゴールで追いついたアヤックスは、それ以外にも多くのチャンスを作り出していた。

 その中心で最もユーベ守備陣を嫌がらせていたのは、背番号10を背負うドゥシャン・タディッチだ。

 4-3-3の最前線に入っているセルビア代表のレフティは、いわゆる“偽9番”として振る舞う。前線から相手DFを引き連れながら少し後ろに降りてきて、巧みなボールキープやアイデア豊富なポストプレーからのパス、時にはジダン顔負けのルーレットなどトリックプレーも駆使して、仲間を生かす。

 5分、12分、17分とツィエフが強烈なシュートでユーベのゴールに迫ったが、いずれもタディッチとのワンツーや彼のポストプレーから生まれた好機だった。また24分にも、右に流れたタディッチのラストパスを受けた、ドニー・ファンデベークが惜しいシュートを放った。まさに「チャンスの陰にタディッチあり」。彼の存在なくして、アヤックスの健闘はなかったと言っていいだろう。

「マドリーを翻弄した人形使い」

 レアル・マドリーとのラウンド16セカンドレグでもツィエクとネレスのゴールをアシストし、ある海外の記者からは「幾何学の達人、マドリーを翻弄した人形使い」という最大級の賛辞を受けていたタディッチ。

 そのレアル戦も今回のユーベ戦も、彼にボールが入るとジエフやネレス、さらに走力に定評があるファンデベークといった選手たちは常に迷いなく、全速力でゴール前に入ってくるのが印象的だった。すべてはタディッチのキープ力やラストパスに全幅の信頼を置いているからだろう。

【次ページ】 プレミアではスターになれず。

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