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世界が羨むイングランドの才能たち。
ペップが狙う20歳、マンUの10番も。

posted2019/04/11 11:15

 
世界が羨むイングランドの才能たち。ペップが狙う20歳、マンUの10番も。<Number Web> photograph by Getty Images

フィル・フォデン(右下)らが中心となって制覇した2017年U-17W杯。イングランドには高い技術をもつ有望選手が多く揃っている。

text by

粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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 誰だって、自分の国の代表がいちばん気になる。森保一監督率いる日本代表が世界を驚かせてくれたら、朝まで祝杯をあげるかもしれない。

 ただし日本以外に、気になる代表チームがある方も少なくはないだろう。

 ペレ、ロベルト・リベリーノ、ジーコ、ロナウジーニョと栄光の系譜が続くブラジルの人気は根強いが、いまではネイマールの愚行がその名を汚している。

 アルゼンチンはディエゴ・マラドーナを凌ぐリオネル・メッシという大スターが現われたが、彼も三十路を過ぎた。

 フランスはミシェル・プラティニに、オランダはヨハン・クライフに匹敵するタレントが見当たらず、ドイツはゲルマン魂なる表現そのものが偽物だった。ゲルマン魂……現地ではいっさい用いられていない。

イングランドは“発祥の地”でしかない。

 これらに比べると、イングランドは不人気である。

 地元開催した1966年W杯は優勝したものの、決勝におけるジェフ・ハーストのゴールは極めて怪しく、53年前にVARが存在していれば、間違いなくノーゴールだ。'86年メキシコW杯で得点王に輝いたガリー・リネカーにしても、前述した各国の大スターに比べると知名度は低く、実績も乏しい。

 また、'66年W杯に次ぐ好成績は'90年イタリア大会、2018年ロシア大会の4位が最高なのだから、強豪のひとつに数えるには無理がある。

 立ち位置としては上の下、あるいは中の上といったところだ。あくまでも“フットボールの発祥地”でしかない。

 しかし、突如として風向きが変わった。

【次ページ】 期待のホープが揃う最終ライン。

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