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“マイアミ世代”田中コーチも期待。
磐田DF大南拓磨に芽生えた自覚。
posted2019/03/25 16:30
text by
望月文夫Fumio Mochizuki
photograph by
J.LEAGUE
昨年のアジア大会(インドネシア・ジャカルタ)で準優勝したU-21(現U-22)日本代表常連組の1人として、東京五輪出場が期待されているジュビロ磐田DF大南拓磨。
アジア大会では2試合に出場し、最終ラインからのロングフィードでゴールの起点にもなった。その勢いでチームの磐田でも昨年終盤から先発の座を掴み、センターバックとして徐々に存在感を高めてきた。
ただ、東京五輪を来年に控えた今季は、やや不安の中で始動となった。
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昨年までの磐田のフォーメーションは3バックが中心だったが、今季は開幕前の鹿児島キャンプから4バックも採用。新フォーメーションの中で自分のポジションがどうなるのか。さらに新加入選手に加え、長期離脱していた複数の主力選手たちが揃って復帰した。
開幕前の大南のコメントだ。
「まだまだレギュラーを勝ち取ったわけじゃない。今年は大事な1年になるので、まずは開幕戦に先発できるように頑張りたい」
危機感を持って臨んだ大南は、期待通りに開幕スタメンを勝ち取った。
先発にこだわる理由。
先発出場にこだわる明確な理由が、大南にはある。
来年に控えた東京五輪の代表メンバー入りには、今季のアピールが必須である。ならば所属するチームで試合に出場することが最低条件だと判断したからだ。そして自身を鼓舞するため、さらにハードルを上げた。
「出場した試合は、すべて無失点に抑えることが次の目標。無失点ならば、少なくとも試合に負けることはない。攻撃面ではリーグ前半戦に1、2得点は決めたい。いまは得点できるセンターバックが普通になってきているから」