日々是バスケBACK NUMBER
「ルイはコーチにとって最高の選手」…なのに、なぜ八村塁はトレード要員?「1700万ドルの高額年俸が焦点」優勝狙うNBA名門レイカーズの宿命
posted2025/02/02 06:01

トレードの期限まで1週間を切ったNBA。再び八村塁に移籍の噂が飛び交っている
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
USA TODAY Sports/Reuters/AFLO
1月8日早朝、テキサス遠征からロサンゼルスに戻る飛行機の窓から見た光景に、八村塁はただただ驚くばかりだったという。
「ダラスからの飛行機がLAに到着するときに、上から煙や火が見えて、どれだけ深刻な状況かっていうのがわかりました」と、そのときのことを振り返った。
その前日、サンタアナの風と呼ばれる強風がロサンゼルスを吹き荒れ、西部にあるパシフィックパリセイズの街を焼き尽くしたほか、別のいくつかの地域でも火が広がっていた。その規模はかなり大きく、一帯には煙が充満し、機内にいても煙の匂いがしたほどだったという。
ヘッドコーチの家は全焼、レブロンも避難
ADVERTISEMENT
八村の家は火事から少し離れていて無事だったが、それでも帰宅した後に家から火や煙が見えた。パシフィックパリセイズに住んでいたレイカーズのヘッドコーチのJJ・レディックの家は全焼。チームメイトのレブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスは、一時、ホテルに避難しなくてはいけなかった。
この緊急事態に、翌日予定されていた試合は延期となった。それから毎日、試合が行われるのか、チーム練習ができるのか、次の日の予定がわからない日々が続いた。
結局、その週のレイカーズのホームゲームが2試合延期され、火事が起こってから6日後に試合は再開された。八村は「試合ができるようになって嬉しい。LAのために頑張っていきたいと思います」と力強く語り、レイカーズのファンの前で試合ができる喜びをかみしめていた。