“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
サッカーU-17W杯出場決定の先へ……。
森山佳郎監督はアジア王者にこだわる。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byAFLO
posted2018/10/02 11:00
オマーン代表に勝利し、来年のU-17W杯出場を確定させ喜ぶU-16日本代表の選手とスタッフたち。
「ここで浮かれていてはダメなので」
この指揮官の「アジアチャンピオンとして……」という思いは、選手達もまったく同じ気持ちだった。
「このチームの目標はアジアチャンピオンとしてU-17W杯に出ることなので、(試合後に)ロッカールームに帰ってからもみんなで『優勝するぞ!』と、もう一度全員で確認しあったんです。ここで浮かれていてはダメなので。気持ちを引き締めて明日のトレーニングからやっていきたい」(半田)
世界への切符を獲ったから……そこで終わりなのではない。
「自分も含めて、このメンバーが全員U-17W杯に行けるとは限らない。でも厳しいアジア予選を経験できているのは大きい」と西川が語ったように、この時点ですでに来年のU-17W杯に向けての選手同士の競争が始まっているのだ。
とはいえ、この準決勝、決勝の過酷な経験は、W杯出場選手として選ばれるための大きなアドバンテージとなるはずだ。
勝利におごることなく、若き日本代表の兜の緒はすでにしっかりと締まっている。