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サンウルブズ、今季最終戦を前に――。
流大「僕らは絶対に勝てるようになる」
text by
近藤篤Atsushi Kondo
photograph byAtsushi Kondo
posted2018/07/12 10:30
サントリーでは主将として日本選手権で連覇を達成。サンウルブズでも主将の重責を担い、活躍する流大。
「これからまだまだ良くなるっていう確信も」
――でも、外から見ていると、チームの雰囲気は悪くなかった。
「そこはベテランの選手たちに助けられました。開幕から3戦目、南アフリカ遠征の頃は、メンバーに選ばれている選手とノンメンバーの温度差がありましたから。
みんなチームのために何をすべきか、なぜ自分が選ばれなかったのかをもっとしっかりヘッドコーチ(HC)に説明してもらうとか、そういうことを堀江(翔太)さんを中心にコーチ陣と話し合ってもらえたことは本当に大きかったと思います」
――どのあたりの試合が一番きつかったですか?
「やっぱりワラターズ戦(4月7日)、ブルーズ戦(4月14日)とホームで負け続けたあたりですね。
ブランビーズとの開幕戦(2月24日)もいい準備はできていたので勝てると思って臨んだんですが、結果的には7点差(25-32)でした。僕の致命的なパスミスもあって負けてしまいましたけど、チームとしては十分戦えていたし、これからまだまだ良くなるっていう確信もありました。
実際その後の南アフリカ遠征では昨季準優勝チームのライオンズ相手に2点差のゲームを演じて(3月18日。38-40)、内容的にもさらに上がってきていた。チーフスには負けましたが、なんとか自信もついてきて、さあいよいよホームの秩父宮で絶対に勝たなきゃいけない、って迎えたのが、ワラターズとブルーズとの2試合だったわけです」
「ちょっとした隙を、エグいくらい突いてくる」
――でも、やっぱりまだ力が足りなかったということ?
「ワラターズ戦は入りも良かったし、トライも取れていた。よし、これは行けるぞって感覚はあったんです。でも、これはワラターズに限ったことではないですが、僕たちのちょっとした油断、ちょっとした隙を、相手はエグいくらい突いてくるんです。
そういう時間帯をジェイミー(・ジョセフHC)は、“ソフトモーメント”って表現するんですが、そこで一気に襲いかかってくるのがスーパーラグビーのチーム。このリーグは、ちょっとした隙で全ての流れを変えられるチームばかりなんです」