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サンウルブズ、今季最終戦を前に――。
流大「僕らは絶対に勝てるようになる」
text by
近藤篤Atsushi Kondo
photograph byAtsushi Kondo
posted2018/07/12 10:30
サントリーでは主将として日本選手権で連覇を達成。サンウルブズでも主将の重責を担い、活躍する流大。
「無理かな、って思った試合は一度もありません」
――そこまで負けが込んでくると、ダメだ、どうやっても勝てないというマインドになったりしないんですか?
「いえ、それはないです。
僕は毎試合、相手がどのチームでも、今週は絶対に勝てるぞって確信を抱いて試合に挑んでいるんです。この相手だとちょっと無理かな、って思った試合は一度もありません。
月曜日から金曜日まで懸命に準備を重ねて、チームメイトとお互いにコミュニケーションをとって、ディスカッションもして、最高の準備をして、これはイケるやろって確信して、週末の試合に臨みました。もちろん最初の頃はまだまだ足りなかった部分があったことは認めます。でも、今季初勝利を挙げたレッズ戦を例にとれば、ずっと励まし続けてくれたファンの皆さんの前で、秩父宮での最終戦は絶対に勝たなきゃいけないと感じていただけでなく、本当に勝てるって感じていましたから。
それまで以上に大きなボリュームで、勝てるっていう確信がありましたね。うまく言葉で表せないんですが」
「いっそのこと怒鳴られたり、罵倒された方が(笑)」
――秩父宮に足を運んでくれたファンの皆さんは、基本的に優しかったですよね。選手たちも、敗戦後もしっかりとスタンドの人たちに挨拶をして、サインや握手、記念撮影、丁寧なファンサービスをしていました。
「そこは毎試合、チームの中で共有していました。
結果がどうであれ、秩父宮にきてくれたお客さんには最高の対応をしようと。もちろん勝つことで皆さんに喜んでいただけたら最高だったんですが……。負けても、負けても、温かい言葉で応援してくれる、本当にそこは感謝の言葉しかありません。
でも、どんなに負けても励まされるって、正直結構きつかったりします。いっそのこと、怒鳴られたり、罵倒されたりした方が、よっしゃ、そこまでボロカスに言うなら、次絶対にやったるわい! ってなれますもんね(笑)」