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太田雄貴会長の大仕事、全日本選手権。
フェンシング大会でダンスにLED!?

posted2018/01/24 08:00

 
太田雄貴会長の大仕事、全日本選手権。フェンシング大会でダンスにLED!?<Number Web> photograph by Yasunobu Seo

4年に1度オリンピックの時期にだけ見るスポーツ、という枠を超えてフェンシングが見られるようになるために。

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太田雄貴

太田雄貴Yuki Ota

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Yasunobu Seo

フェンシングをもっとメジャーに──。
2017年8月、31歳の若さで日本フェンシング協会会長に就任した太田雄貴がまず最初に取り組んだのは、11月のワールドカップ東京大会(高円宮杯)だった。
斬新なポスターによるイメージ戦略や、「観るスポーツ」としての完成度にこだわり、メインピストに大規模なLEDディスプレイを導入するなど数々の改革を行った結果、前年はわずか150人だった観客数は1600人と10倍以上となり、上々のスタートを切った。
そして12月上旬、もうひとつのビッグイベント、全日本フェンシング選手権が開かれた……。

 高円宮杯と全日本選手権は、日本で行われるフェンシングの大会の中で、いずれも非常に大きな大会です。両大会はわずか1カ月ほどのインターバルしかなく、本来なら別部隊を作り、並行して準備すべき規模のイベントだと思いますが、その余裕は人的にも物的にも私たちにはありませんでした。

 そのため全日本選手権については、先行して作っていたポスター(高円宮杯のものと対になっている)以外は、高円宮杯が終わってからすべて突貫工事で準備を進めることになりました。

 それでも前回大会では行わなかった数多くの取り組みを形にすることができ、目標としていた2000人には届かなかったものの、12月10日の決勝戦の日には1600人もの方々においでいただくことができました。昨年が300人ほどでしたから、大幅増です。個人的には、過去最高の全日本選手権を作ることができたのではないかと思っています。

新たに導入した膨大な数の取り組み。

 では、どんな取り組みを行ったのか?

 せっかくなので以下、箇条書きにしてみます。

・決勝戦を12月10日に集約する(男女のサーブル、エペ、フルーレ計6種目の決勝を1日で)
・スポーツプレゼンテーション(競技の紹介を音楽やパフォーマンスを交え行う)導入
・LEDパネル(得点時に床が発光、ピスト側面に選手情報など紹介)導入
・スポーツプレゼン時のキネクト(動作や音声の連動)
・マスクを光らせる
・館内ラジオ導入(試合中の観戦ポイント解説など)
・試合前競技説明(ルールや見どころをわかりやすく)
・選手紹介映像(プロフィールや座右の銘、好きな食べ物なども表示)
・会場内PA、MC導入
・優勝者によるTシャツの投げ込み
・選手によるサイン会(試合終了後)
・スポンサー表彰
・表彰式スペシャルプレゼンター(北島康介さんに務めていただきました)
・VIP席の導入(代表コーチによる事前解説やお土産付き)
・券種の導入
・お土産の導入(VIP席、一部アリーナ席にバリラ様ご提供のパスタやデサント様提供の大会Tシャツ)
・観客にコーヒーを無償提供する(ネスレ日本様にご協力いただきました)
・会場玄関に大きな看板を設置する(ポスターと同デザイン)
・ポスター、招待券のビジュアル刷新
・照明の改善
・ビデオの審判器バックアップの導入

【次ページ】 決勝を1日にまとめることで、リソースも集中利用。

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