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ACLのホーム戦で韓国勢相手に完敗。
戦術変えず負け続けるJクラブの問題。

posted2016/04/22 17:00

 
ACLのホーム戦で韓国勢相手に完敗。戦術変えず負け続けるJクラブの問題。<Number Web> photograph by Toshiya Kondo

FC東京は、グループリーグ最終節のビン・ズオン戦(5月4日・ベトナム)に勝てば自力でのグループリーグ突破となる。

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吉崎エイジーニョ

吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki

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Toshiya Kondo

 4月20日のAFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)FC東京戦後、全北のチェ・ガンヒ監督はこう言い切った。

「FC東京の攻撃力に対してどう対処するかを考えた。相手はパスワークと、サイドを起点とした攻撃が優れている。こちらは思い切ってボールポゼッションを捨て、守備ラインを下げた。そしてゾーンディフェンスを徹底し、スペースを与えない。この点が功を奏したと思う」

 サッカーにおいて、“2巡目の対戦終了後の話”というのは興味深い。Jリーグでもシーズン終盤に「ホーム&アウェー、2度の対戦を終えましたが、相手の印象は?」と聞くと監督や選手は、より明確な話をする傾向がある。

 ACLだと、グループリーグにせよ、ノックアウトステージにせよ、だいたい1カ月の間に2度対戦をすることになる。各チームとも国内リーグを戦いながら短期で結果を出そうとするから、より先鋭化された「対戦チームの見え方」を聞きだせる。

 今回は「Kリーグ勢が見たJリーグ勢」の話を。

 19日と20日、ガンバ大阪とFC東京がそれぞれのホームで、ACLの第5節を戦った。結果は既知のとおり韓国勢に2敗。ガンバ大阪は水原三星に1-2で敗れ、FC東京は全北現代に0-3で敗れた。Jリーグ勢がホームで2連敗する事態のなか、相手はどうこちらを見ていたのか。

お互いに崖っぷちの勝負だったが……。

 4月19日、勝ち上がりには勝利が必須だったガンバ大阪は水原に敗れ、大会からの敗退が決まった。双方、「敗れたら即大会敗退」というゲームで、ホームの利を生かせなかった。

 試合後の会見は、司会者から監督へ「試合の所感をお話しください」と振られ、話が始まるのが通例だ。

 水原のソ・ジョンウォン監督(選手時代、1997年フランスワールドカップ最終予選日韓戦@東京で同点ゴール)は、「こちらも大会で勝利がない状況で厳しかった」、「リーグ戦との兼ね合いもあり日程がタイト」、「先週末リーグ戦から先発を約半数入れ替え、フレッシュな選手で戦ったことが奏功した」と自軍の背景を口にしたあと、こう言った。

「ガンバ大阪はとてもよいチーム。ここ2~3試合の動画を見て、分析と対処をしたことがうまくいったと思う」

【次ページ】 ソ監督「相手の一番良いところを消す」

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