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<いつ飲む?何飲む?どう飲む?> サプリメントガイド ~ランニングとたんぱく質編~ 

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

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photograph byNanae Suzuki

posted2015/03/27 11:00

<いつ飲む?何飲む?どう飲む?> サプリメントガイド ~ランニングとたんぱく質編~<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

筋肉の元として必要不可欠なたんぱく質は、体内に貯めておけない栄養素。ランニングでたんぱく質の分解がすすみ、枯渇すると、身体は筋肉を分解してたんぱく質を補充しようとします。これが常態化すると、運動をすればするほど筋肉が弱くなり、練習成果が上がらないばかりか、怪我の要因にも。また、エネルギーや水分に比べ、たんぱく質は不足による自覚症状が出にくいのも特徴。習慣的に走るなら多めのたんぱく質摂取が必要です。

例えばボクサーが減量をしようとすると脂質と糖質を減らしてたんぱく質量は維持します。それがランナーの場合、脂質とたんぱく質を摂らず、糖質を維持しようとする人が多い。糖質は走るエネルギー源となるため確かに必要です。けれど身体の土台を作るたんぱく質を減らすのは、身体を弱める原因になるので、避けましょう。

BCAAなどのアミノ酸も筋肉の材料となりますが、その性質には若干の差があります。プロテインが約2時間かけてゆっくりと体内に吸収されるのに比べ、アミノ酸の吸収には即効性があります。そのぶん排出も早くなるため、日常的にたんぱく質量を維持しようと思うなら、プロテインのほうがおすすめ。ただし、トレーニングや大会直前に飲むのにはアミノ酸のほうが適しています。そのときの状況に合わせて上手に使い分けるといいでしょう。

プロテインと聞くといまだにボディービルダーのような肉体を想像する人も多いですが、プロテインは筋肉の材料となるだけでどんな肉体になるかはトレーニング次第。大きな筋肉をつけたくないと、避けるのは早計です。

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