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日本球界の「中6日」は長すぎる!?
久保、マエケンらが語る登板間隔論。

posted2014/09/09 12:30

 
日本球界の「中6日」は長すぎる!?久保、マエケンらが語る登板間隔論。<Number Web> photograph by Getty Images

ダルビッシュ有の「中4日は短い」という提言は、若手投手の故障が問題となっているメジャーに衝撃を与えた。

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氏原英明

氏原英明Hideaki Ujihara

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 米球界が、日本人投手の発言によって慌ただしくなっている。

 発端は、レンジャーズのダルビッシュ有が「中4日は短い」と発言したこと。「中4日、5人ローテーション」を再検討する球団もあると噂され、日本から来た3年目投手は、米球界を大きく動かした人間になるのかもしれない。

 なぜこの米球界の動きを紹介したかというと、日本球界で常識となっている「中6日」について考えてみたいからだ。ただ日本球界の場合は、米球界とは問題のあり方が逆。果たして日本の「中6日」が長すぎる、という可能性はないのだろうか。

 というのも昨シーズン終盤、中5日のローテーションを上手く回して、CS初出場を果たしたチームがあったからだ。

 広島カープである。

 9月4日から30日までのローテーションをそれまでとは全く変え、投手4本柱の登板間隔を縮めて勝負をかけたのだ。エースの前田健太と大竹寛(現巨人)、野村祐輔がこの間すべて中5日以内で投げ続け、2試合に登板したバリントンも中4、中5日だった。この期間の成績は、7連勝を含む14勝7敗1引き分け。広島が逆転で初のCS出場を決めたのは、勝負所で良い投手を多く起用するという戦略に出たからだった。

良い投手が投げる試合を増やす、という理由。

 そもそも米球界が中4日を採用する理由の一つとして、良い投手が投げる試合を増やすという狙いがある。費用対効果を考えれば、ダルビッシュなどのようにそれ相応の金額を払っている投手には、できるだけ多くの試合に登板し、勝利に貢献してもらいたいのだ。

 米球界はともあれ、昨季広島が採った、終盤の中5日ローテーションは奇抜な采配のようで、合理的なものだった。エースの前田は「これまでのカープがCSに出たことがないという中で、チームとしてCSに出たいという戦い方だった」と話している。

 ではこれをシーズン終盤だけではなく、通常の戦術として採用するとどうだろうか。

 当然、故障や中5日への慣れ、戦術の浸透度合いなどさまざまな要素は検討していかなければいけない。現場はどう思っているのだろうか。

【次ページ】 ハーラートップタイの久保が語る中5日論。

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