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不動の1番打者として、200本安打へ。
青木宣親、MLB3年目へ順風満帆。 

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菊地慶剛

菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi

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photograph byGetty Images

posted2014/04/06 10:40

不動の1番打者として、200本安打へ。青木宣親、MLB3年目へ順風満帆。<Number Web> photograph by Getty Images

4月2日のタイガース戦に、1番・ライトで先発出場し、4打数無安打に終わった青木宣親。ここまで2試合9打数ノーヒットながら、今シーズンの期待は大きい。

主軸の前にランナーに出る、という明確な役割。

 その大きな原因とされるのが得点力不足だ。

 チーム打率はリーグ5位の.260を記録しながら、得点は同11位の648点に留まっていた。主軸は長打力には乏しいものの、79打点以上記録した打者が4人も揃っていた。それにも関わらず、この得点力。いうまでもなく彼らの前に走者を出せていなかったわけだ。

 それを物語るように、昨年のロイヤルズは1番打者を固定できず、計7人の打者を起用している。

 最も試合数の多かったアレックス・ゴードン選手でさえ、打率.265、出塁率.327、盗塁数11という状況。この数字は、すべてにおいて青木が上回っている(打率.286、出塁率.356、盗塁数20)。

“投高打低”の典型的なチーム事情。

 すでにリーグ1位の防御率(3.45)を誇る投手力は確立しており、昨年も3点以内に抑えた試合は69勝18敗と抜群の戦績を残しているのだが、その一方でチームが3点以内に抑えられた試合も半数以上の85試合もあった。

 昨年のロイヤルズが如何に“投高打低”だったかが理解できるだろう。

 それだけに打力が改善されれば更なる浮上は約束されており、主軸打者の前に確実に走者として塁に出てくれる堅実な打者として諸手を挙げて迎えられたのが、誰あろう青木なのだ。

 それを物語るように、チームは青木に主力選手として全幅の信頼を示し、開幕前から不動の1番の地位を約束。キャンプ中も調整を一任していた。スタメンの座さえ確約されていなかった、一昨年のキャンプとは雲泥の差といえるだろう。

求められる、1点重視の状況判断。

 そんな青木も自分を取り巻く状況をしっかり理解しており、キャンプでは、このような発言をしている。

「(キャンプ中は)内容と結果がある程度、自分が納得できるようなかたちができればと思っている。

 ロイヤルズはピッチャーがいいから余計に1点を取らなければいけないと思っている。チームがもっと1点に対してどん欲にいけばもっと強くなると思う。2点より1点(の大切さ)かなと思う」

【次ページ】 キャンプ中から模索する、新たな“引き出し”。

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