Jをめぐる冒険BACK NUMBER
判定を知ると試合の見方が変わる!?
Jを裁く審判の「4つの基準」とは。
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byAP/AFLO
posted2014/02/26 10:55
サッカーにおいて、強靭なフィジカルのぶつかり合いは魅力の1つだが、その接触もフェアであってこそ。公正でレベルの高いジャッジを期待したい。
遠めには判然としないシーンもあったが……。
疑問に思ったのは79分、ドリブルでペナルティエリア内に侵入した齋藤が後方から倒されたように見えたシーン。これは映像を見ても、よく分からなかった。ただし、レフェリーは近くにいたため、ボールへの正当なタックルという判断だったのかもしれない。
一方、90+3分、栗原勇蔵が広島のラストパスを手で止めたのは、得点チャンスの阻止だから、イエローカードではなくレッドカードがふさわしかったのではないか。これを今シーズンの基準と受け取っていいのかという疑問は残ったが、概ね納得のいくレフェリングで、試合はスムーズに展開していた(両クラブのサポーターにとっては、不満もあるでしょうけれど)。
いずれにしても、スピーディで迫力がありフェアなゲームというのは、選手とレフェリーが判定のスタンダードを共有し、協力し合ってこそ生まれるもの。今シーズンもハイレベルな試合がひとつでも多く見られることを期待して――。いよいよ2014シーズンのJリーグが開幕する。