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J1全18クラブ、移籍&近況総まとめ。
W杯シーズンのJはここが来る!(上)
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byAFLO SPORT
posted2014/02/27 10:40
キックオフカンファレンスに揃ったJ1の18チーム。予想が難しいことに定評があるJリーグ、果たして今年はどんなドラマが待ち受けているのか。
2月22日、富士ゼロックス・スーパーカップが行なわれ、昨シーズンのリーグ王者の広島が横浜FMを2-0で破った。前日の21日には都内でJリーグ・キックオフカンファレンスが開催され、J1からJ3までの全51クラブが集い、3月1日に開幕する2014シーズンのJリーグへの抱負を語った。
開幕を目前に控えた今シーズンの移籍市場では、'10年南アフリカW杯得点王のディエゴ・フォルランがC大阪に加入したことが大きなトピックだった。しかしフォルラン以外にもクラブ間での活発な移籍が多く見受けられた。
今回は、J1各クラブの主だった新加入選手をピックアップして、チームにどのような化学反応が起こるのかを陣容から考察してみた。
なおカッコ内は(ポジション/前所属or移籍先)、※1は期限付き移籍、※2は期限付き移籍から復帰、※3は期限付き移籍満了となっている。
●ベガルタ仙台
【主な移籍・加入動向】
In:鈴木規郎(MF/大宮)、八反田康平(MF/清水※1)、武井択也(MF/G大阪)、マグリンチィ(MF/セントラル・コースト※1)
Out:林卓人(GK/広島)、田村直也(MF/東京V)、松下年宏(MF/横浜FC)
'08年から長期政権を築いた手倉森誠監督がリオ五輪を目指すU-21日本代表監督就任のため、昨シーズン限りで勇退した。2012シーズンにはチーム史上最高となる2位まで押し上げた功労者の後任としてクラブが迎え入れたのは、'07年アジア杯ではオーストラリア代表監督を務めたグラハム・アーノルド監督だ。
そして指揮官が昨季まで指揮を執ったセントラル・コーストでプレーしていた、マグリンチィを獲得した。セルティック(スコットランド)にも所属経験のある27歳のサイドアタッカーは、Jリーグでは珍しいニュージーランド人選手。マグリンチィが左MFを務めるようだが、そのサポート役となる左サイドバックでは蜂須賀孝治が右ひざ前十字靭帯を断裂したため、鈴木、阪南大卒の二見宏志の新加入組が争う。彼らがいち早くコンビネーションを高められるか。