野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
あなたはいつの時点で諦めましたか?
'12年、みんなのペナント終戦記念日。
【パ・リーグ編】
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byKyodo News
posted2012/10/11 10:31
9月25日、今季限りで退任の方針が一転、電撃解任されたオリックスの岡田監督。
新垣渚の4年ぶりの勝利で満足しちゃいました……。
「振り返れば、交流戦での大ゴケなんだと思います。このときばかりは昨季の4本中3本の柱が抜けたのだという現実を思い知らされましたが、なんやかんやで投手陣は持ち直し、防御率はリーグ1位! 直接的には、8月31日の日本ハム戦(ヤフードーム)以降、投打がかみ合わず、大隣で勝てなくなったことがポイントだったのかなと思います。
それと、終盤戦でなかなか勝ちきれなかったのは、得点圏打率がリーグワーストだという打線の勝負弱さ。秋山監督からも次第にキレ気味のコメントが出るようになり、7月12日西武戦(西武ドーム)の完封負け後には遂にサンドバッグをご所望になられた時はかなりヤバいと思いました。長いことCSの呪縛に苦しめられてきたホークスが、今年はその恩恵に与る番です!!」(ミヤザキユミさん)
「4月1日オリックス戦(ヤフードーム)での新垣渚の4年ぶりの勝利。ペナントの敗戦を確信したというのとはちょっと違いますが、『あぁ、これを見れたから今季はもう十分だ』というくらい感動してしまい、あとはオマケだ、優勝、CS、関係ないって気持ちにさせられてしまいました。『しかし4月に感動させられてもなぁ』とも思いましたが、最後までこの気持ちは覆らなかったですね。
いやぁ、泣きました。ただ、マジメに敗因を考えるとやはり、去年の勝ちにチームもファンも浮かれたのではないかと。優勝した日ハムなんて『ダルがいなくなると無理じゃね?』『 だってあの栗山だよ?』と、無意識に侮っていた気がします。九州人、特に博多の人はこういう人多いんですよ。勝って兜の緒が締められないというか、お祭り気質みたいなところがあるので、おそらく連覇はなかなかできないチームなんじゃないかな。それも含めて好きなんですけど」(尼子さん)
埼玉西武ライオンズ(残念無念の2位)
開幕から中継ぎ・抑えが安定せず、一時は最下位のどん底に沈み、前半戦は5位で折り返したライオンズ。後半戦は怒涛の追い上げで復調し、一時は首位に立つなど、最後まで日本ハムと熾烈な首位争いを繰り広げ今季のパ・リーグを盛り上げるも2位で終戦。
「一時は最下位だったのに、今年は本当に最後までよく頑張ってくれました。最後の最後まで信じていたので、終戦を感じたのも10月2日千葉ロッテ戦(西武ドーム)です。西武が引き分け以下なら日本ハムの優勝が決定してしまうこの試合。7回表のロッテの攻撃で敗戦を確信しました。
まずは根元のセカンドゴロを浅村がエラー、続いてサブローの時にワイルドピッチで根元が三進。その後、5番の角中選手にヒットを打たれてダメ押し点をプレゼント。ついでにロッテに負けて日ハムに優勝をプレゼント。最後は、守備のまずさを“出し切って”自らペナント2位の座におさまってしまったという印象でした」(レオナルド・ホンダ・ピンチさん)
「9月28日、日ハム戦(札幌)の5回裏、中田翔に2発目のスリーランを打たれた時です。中田はよく中村剛也と比較されますが、得点圏打率が低いので正直ナメてました……あれで、完全に追い上げムードが消し去られましたね」(クリ暴さん)
「抑え候補で獲ったウィリアムスがどう見てもダメ外人で、涌井も開幕から絶不調。もうダメだと思ったのが4月の中旬でしたが、そこから抑えに涌井を使うというナベQマジックで微妙に復活。しかし、5月18日発売の写真誌で涌井の女性問題が発覚。球団は涌井を守らず懲罰でファーム行き。その時点で今季は終わったと思いました。当時最下位でしたし、ここまで盛り返したのは上出来です」(大沼ライオンさん)