野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
あなたはいつの時点で諦めましたか?
'12年、みんなのペナント終戦記念日。
【パ・リーグ編】
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byKyodo News
posted2012/10/11 10:31
9月25日、今季限りで退任の方針が一転、電撃解任されたオリックスの岡田監督。
北海道日本ハムファイターズ(オマケ)
最後にオマケ。優勝を果たした北海道日本ハムファイターズの「優勝を確信した試合」で締めてみましょう。
「8月11日の西武戦(西武)、9月14日のソフトバンク戦(札幌)。いずれも吉川が完封勝利でダルがいなくても厳しい戦いが続く終盤を戦える、と自信を持たせてくれたゲームでした。そして9月28日の埼玉西武戦(札幌)での快投で、優勝への自信が確信へ変わりました」(中田さん)
「田中賢介が負傷した翌日の8月30日と9月23日の西武戦は負けたら3タテを喰らい、かなり痛い試合になっていたと思うので、個人的にここの試合をよく勝ったと思います。
負けていたらペナントは逆に西武に持って行かれたでしょう。とはいえ、同一リーグの3チームに負け越しながらの優勝は、昨年の絶対的な強さを誇ったホークスと比較にならないですし、まだまだ発展途上のチーム。そういう意味では、新人栗山監督の序盤戦に見られた糸井1番・稲葉2番などの攻撃的野球の布陣は、少なからず『昨年までとは違う』という意識を持たせ、野球の幅を拡げることで4月のプチスタートダッシュを生む要因になったのかな、とも思います」(ハム岡さん)
中田と吉川がブレイクしたおかげで優勝できました!
「9月28日埼玉西武戦(札幌)です。今シーズンのファイターズは“中田と吉川がモノになった年”である訳ですが、この試合は中田が全打点をたたき出す2本塁打、吉川が2安打完封という、ふたりが揃って活躍したゲームです。最後までもつれたペナントレースの土壇場で、“その年のチームの顔”が活躍し、ゲームを制した。『これで優勝できなきゃウソだ!』と、中継を観ながら思いました。
CSは優勝チームが圧倒的に有利ではありますが、ペナントレースではライオンズと福岡ソフトバンクホークスには分が悪かったのですから、どちらが勝ち上がって来てもしんどい戦いになることは覚悟しております」(ファンタスティック・ピッチング・マシーン中嶋さん)
以上、2012年ペナントレースの勝った負けたもこれにて一旦終了。歓喜の喜びも、悲嘆に暮れる悲しみも13日からはじまるクライマックスシリーズまでの間。各球団のファンの皆様、ご協力ありがとうございました。そして、今シーズンもお疲れ様でした。