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あなたはいつの時点で諦めましたか?
'12年、みんなのペナント終戦記念日。
【パ・リーグ編】 

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byKyodo News

posted2012/10/11 10:31

あなたはいつの時点で諦めましたか?'12年、みんなのペナント終戦記念日。【パ・リーグ編】<Number Web> photograph by Kyodo News

9月25日、今季限りで退任の方針が一転、電撃解任されたオリックスの岡田監督。

岡田監督がブチ切れ、そして捕手がいなくなった……。

「8月19日のソフトバンク戦後にキャッチャーの伊藤と齋藤俊雄を二軍に落として、キャッチャーが誰もいなくなってしまった時。今シーズンはその前から岡田監督の捕手へのリード批判が激しかったのですが、この懲罰降格はあまりにもヒステリックというか、このチームは何をやっているんだと呆然とするしかなかった……」(パンチ佐藤監督希望さん)

「この前の東スポに『5月に主力選手が岡田監督に造反した』ってあったけど、あれが本当ならその時が終戦の時ですね。ていうか、野球どころじゃないでしょ。ここにきてまた岡田監督を最後までやらせるだ、解任だののゴタゴタ……球団フロントがあんなことしてちゃ来シーズンも厳しいでしょう。もし負けたら終戦記念日は急転直下で岡田監督を休養させた9月25日なんじゃないですか。辞めるのは当然としても、終わらせ方が下手すぎる」(ヨシボールさん)

千葉ロッテマリーンズ(9月5日、自力優勝消滅)

 前半戦には藤岡・中後・益田のルーキートリオなどの活躍もあり、最大15の貯金を作り42年ぶりの首位ターンを果たすも、後半戦に怒涛の大失速。特に8月31日からの9連敗によりペナント優勝どころかCS出場の目も断たれ、5位に沈んでしまうという同一チームとは思えない浮き沈みの激しいシーズンとなってしまった。

「決定的な9連敗目を喫した9月11日の日ハム戦(QVC)で優勝はおろかCSもないなと確信しました。とにかく打線が援護できない。投手陣は伊藤・内・唐川・渡辺俊介の不調と、春先に新人ピッチャー陣に頼りすぎたツケが回ってきた。夏場に獲った外国人投手はもはや名前すら覚えていないレベル。フロントは全体が見えていませんよ。とにかくむしゃくしゃする毎日です」(ビジタリアンさん)

「9月の大失速も、今思えばオールスター前から雲行きは怪しくなっていたような気がします。個人的には7月14日の唐川登録抹消と、前半戦大活躍だった益田が7月20日のオールスター第1戦(京セラドーム)で無駄に打たれていいところなく終わった瞬間に、これは後半戦厳しいだろうな……と感じていましたが、案の定というか、あれよあれよという間に目も当てられない有様になってしまいました。野手は高年俸のベテランが軒並みダメダメだった。年俸1000万円の角中のツメの垢を煎じてガブ飲みしてほしい。大松は……」(長月さん)

「ルーキー益田がベンチで涙した9月2日の西武戦(西武ドーム)。田中雅彦がサイン違いで益田のチェンジアップをはじいて負けた試合です。コレじゃ西武の上には行けない。ハムも西武も選手が大人ですからね。ロッテはルーキーに涙させてる場合じゃねーだろって話です。今季の敗因はズバリ、西村監督の采配ですよ。唐川の離脱や相変わらずの貧打っぷりも相当でしたが、指揮官の敗戦後の優等生的なコメントのように、ハンで押したような野球は正直寂しい限りでした」(雷人さん)

【次ページ】 エースの成瀬が勝ち方を忘れちゃあ仕方あるまい……。

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