野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
あなたはいつの時点で諦めましたか?
'12年、みんなのペナント終戦記念日。
【パ・リーグ編】
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byKyodo News
posted2012/10/11 10:31
9月25日、今季限りで退任の方針が一転、電撃解任されたオリックスの岡田監督。
今年の敗戦の原因は全部田淵コーチのせいです……。
「9月25日西武戦(西武ドーム)の敗戦は、心底こたえました。前夜の試合で楽天打線は手も足も出ず田中でも落とすのか……という絶望の中、5回に同点。延長10回に、ソフトバンクの絶対的守護神岡島から、松井選手の劇的なサヨナラホームランで勝利! 『これでいける! ここから、奇跡の残り試合全勝だ!』と思った矢先の敗戦でしたからね。
結局、楽天には勝負どころでの何かしらのプラス要素がなかった。ソフトバンクなら小久保の引退。西武ならカーターの演説とかね。そう考えると、去年山崎武司を出してしまったことが悔やまれる。山崎がいれば、また違った結果になったはずです……」(名古屋の野球狂さん)
「9月21日対ソフトバンク(Kスタ宮城)です。3ゲーム差で迎えたCS争いの天王山になるホークスとの4連戦の初戦。このゲームを引き分けたことで、今シーズンの終了を確信しました。聖澤の先頭打者HRではじまったいい流れを次の回にすぐ辛島が同点に追いつかれて、流れを戻されたまま引き分け。辛島には酷だと思うけど、あの初戦を勝ちきれなかったことに今年の楽天の若さや勝負弱さが出ていたように感じます。
でも来年は、田中、釜田、辛島の新三本柱で50勝できるので優勝は間違いなし。美馬と永井もいるので、先発は万全。あとは打てない打線をどうするか。今年は全部田淵コーチのせいです」(ハガさん)
福岡ソフトバンクホークス(9月2日、自力優勝消滅)
昨年ぶっちぎりの優勝を果たすも、オフに杉内・和田・ホールトンの先発三本柱がこぞって移籍。昨年のMVP内川の大スランプなどもあり、一時は5位まで転落。特に11位に終わった交流戦での借金が優勝争いの最後まで響いてしまった形となった。
「今年は最後まで分からない展開だったので“ペナント敗戦”を確信したのはシーズンの終盤です。ただ、結果的に上位チームが伸び悩み、もつれた展開にも持ち込めましたが、仮にどこかのチームが独走していたら7月序盤には終戦していたと思います。『ヤバいかな』と思った試合は7月1日の楽天戦(Kスタ宮城)。その前2試合で負けていたので3タテは阻止してもらいたい大事な試合。延長10回、2対2の同点で時間的に“抑えても引き分け止まり”という展開でしたが、森福が松井にサヨナラヒットを打たれて敗戦。
今年は数年前から鉄壁を誇り続けていたリリーフ陣の崩壊が最大の敗因だと思います。特に森福は、馬原・ファルケンボーグの離脱、金澤・吉川の不調で序盤から負担を掛け過ぎたということもありますが、抑えてくれると信じた試合で打たれるケースが目立ちました。ただ、ペナントこそ逃しましたが、競った展開を保ちつつ若手を起用できたことは大きい! そして、最後は小久保をヤフードームで胴上げダ!」(肥後もっこすさん)