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真っ向勝負でバルサを撃破!
アーセナル流パスサッカーは本物か? 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2011/03/05 08:01

真っ向勝負でバルサを撃破!アーセナル流パスサッカーは本物か?<Number Web> photograph by AFLO

バルサのエース・メッシ(右)とにらみあう、第1レグの決勝点をあげたアーセナル・アルシャビン。このふたりの活躍が、第2レグの勝敗の行方に直結する

昨季バルサに惨敗したことで取り入れた新戦術とは?

 激しいフォアチェックは、アーセナルの新しい特徴だ。

 バルセロナとの昨季第1レグで、キックオフから15分過ぎまでまともにボールを持たせてもらえなかった苦い経験があったからこそ取り入れた戦術だろう。

 ベンゲルは、追う立場で迎えたハーフタイムに、更なるプレスの強化をチームに伝えたという。

 選手たちは指揮官の指示通りに残る45分間を戦い抜いた。

 終盤の逆転は、バルセロナが攻撃の手を緩めたからではなく、勢いの衰えないアーセナルのプレスにバルセロナがてこずったからこそ可能だったのではないだろうか。試合後の控え室では、バルセロナの面々が、疲労困憊のあまりロッカーにもたれてぐったりしていたという目撃者の証言もある。

平均年齢23.7歳。疲れ知らずの体力がバルサを追い詰めた。

 ここで忘れてはならないのは、チームとして成長しているアーセナルだが、相変わらず若い選手たちが主力となっているということだ。第1レグに出場した13名の平均年齢「23.7歳」は、バルセロナのそれよりも3歳以上若い。自慢のスピードがドリブルだけでなくチェイシングでも強力な武器となったセオ・ウォルコットは21歳。カウンターの起点となり続けたウィルシャーに至ってはまだ19歳だ。83分の2点目は、ウィルシャーがワンタッチでセスクに渡したパスが起点となった。バルセロナ戦4日前のリーグ戦では、自陣内からの素早いパスを受けてウォルコットが走り、ロビン・ファンペルシによる追加点を演出している。

 後半にも切れ味の鈍らない速攻は、若きアーセナルのトレードマークだ。

 アーセナルは、第2レグにもありのままの姿で臨めばよいだろう。

 初戦と同様に、基本の4-2-3-1システムで、プレスの利いたパスサッカーで立ち向かえばよいのだ。

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