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野球のぼせもんBACK NUMBER
ソフトバンクに出現「育成ドラフト10位の怪物」沖縄の無名選手が“最難関ソフトバンク先発投手枠”を勝ち取るまで「見たことない球」前田純24歳の衝撃
posted2025/04/01 06:00

ソフトバンクのプロ3年目、前田純。高校はベンチ外、ドラフト育成10位指名から、いかに出世したのか
text by

田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
Sankei Shimbun
高校時代はエースどころか「ベンチ外」、プロ入りも育成ドラフト10位……それでも選手層が厚くレギュラー獲得最激戦といわれるソフトバンクで、見事ローテーション枠を掴んだ男――前田純、24歳とは何者なのか?【全2回の1回目/2回目へ】
このような球歴でもプロ野球選手になれるのか――と誰もが驚くはずだ。
高校はベンチ外…前田純とは?
「高校時代は一回もベンチに入れませんでした。中学校でも最後の大会で一度入っただけ。小学校の時こそレギュラーでしたが、ピッチャーではなくてファーストで出ていました」
この男の下克上の物語はプロに入るだけでは終わらない。
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プロ3年目を迎えた今シーズンは開幕ローテの座を勝ちとり、4月2日の日本ハム戦(エスコン)で先発マウンドに上がることが決まっているのだ。
ソフトバンクの前田純である。
巨大戦力を誇るチームにおいて先発ローテーションの5番手を争ったライバルには、かつて最多勝やノーヒットノーラン達成の実績もある東浜巨や、昨季ローテを担って7勝をマークした大津亮介もいた。
そんな彼らを押しのけた前田純は昨季一軍デビューしたばかり。公式戦の登板実績はわずか1試合しかない。ただ、それが今回と同じエスコンフィールド北海道での日本ハム戦(昨年9月29日)で、6回無失点と好投して初登板初白星をつかんでいた。
開幕ローテーション抜擢はそれも考慮されたのかもしれないが、それでなくても今春はここまで素晴らしいアピールを続けてきた。キャンプ中は紅白戦と練習試合で計6回無失点。オープン戦では3月4日のヤクルト戦(みずほPayPayドーム)で3回パーフェクト5奪三振を披露すると、同11日の巨人戦(長崎)では6回3安打無失点とまた好投。この時点で競争から頭一つ抜け出してみせた。