「アイツはまだまだ伸びる」渡邊雄太も絶賛する“バスケ新鋭”ジェイコブス晶が“大学2年で転校”「（期待の声は）できるだけ聞かないように…」の真意

　アメリカ時間3月24日、ハワイ大のジェイコブス晶（20歳）がSNSに、ハワイ大での2年間に感謝するコメントとともに、「自分の旅路の次のステップが楽しみです」と投稿した。2年間を過ごしたハワイ大を離れるという発表だ。

　その数時間前には、NCAAの選手リクルートや転校を報じる専門メディア『Verbal Commits』が、ジェイコブスがNCAAのトランスファーポータル（転校の意思がある選手が名前を登録することで、獲得を希望する大学からのオファーを受けられるシステム）に名前を登録したことを報じており、そのSNS投稿をジェイコブス自身もリポストしている。

　ジェイコブスといえば、去年のパリ五輪に出場した日本代表の最年少メンバー。203cmの長身ながら、機敏な動きとシュート力もある。代表でチームメイトだった渡邊雄太も『バスケ☆FIVE 日本バスケ応援宣言』（テレビ朝日）で将来が楽しみな若手選手を聞かれ、ジェイコブスの名前をあげた有望株だ。

チーム最年少でパリ五輪に出場したジェイコブス晶（右から2人目）©︎Kaoru Watanabe/JMPA

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　そのジェイコブスがハワイ大からの転校を考えている。彼は今後、どういう道を選ぶのだろうか。そのヒントになりそうなことを、ジェイコブスは、3月9日、今シーズン最終戦となったカルステイト大ノースリッジとの試合後に語っていた。

悔しさを隠しきれなかった敗戦

　この試合に敗れて、カンファレンストーナメントに進めないことが確定した後、ジェイコブスはコート上で涙をぬぐっていた。負けてシーズンが終わってしまった悔しさと、自分たちの力を出し切れなかった悔しさ、そして、このチームでは二度とプレーできない寂しさがすべて混じった涙だった。

　といっても、この時点ではジェイコブス自身が転校するかどうかの決断はまだ下していなかった。試合後に「来季はどうするのか」と尋ねたときの、最初の返答はこうだった。

惜しくもカンファレンストーナメント進出を逃したハワイ大学。ジェイコブスも悔しそうな表情を浮かべていた　©︎Yoko Miyaji

「（来季以降については）まだいろいろ考え中です。シーズンが終わったばかりなので。シーズン中はできるだけ考えないようにしているんで、今からいろいろ見たり、いろんな人と話してから決めるということになりますね」

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