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「アイツはまだまだ伸びる」渡邊雄太も絶賛する“バスケ新鋭”ジェイコブス晶が“大学2年で転校”「(期待の声は)できるだけ聞かないように…」の真意 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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posted2025/03/28 11:01

「アイツはまだまだ伸びる」渡邊雄太も絶賛する“バスケ新鋭”ジェイコブス晶が“大学2年で転校”「(期待の声は)できるだけ聞かないように…」の真意<Number Web> photograph by Yoko Miyaji

2年間過ごしたハワイ大学からの転校を表明したバスケットボール日本代表・ジェイコブス晶(20歳)

 彼が大学にこだわるのには、いくつかの理由があった。ひとつは、母親から大学は卒業するようにと言われ、自分でも大学生活や勉強も好きで、卒業したいと思っていること。

「大学は卒業したいと思っているし、お母さんからも卒業してって言われているので。(選択肢は)プロとか色々あるんですけれど、やっぱり大学に残るのは大事だと思うし、毎日、学校に行って、学校の中で(友だちと)話してという関係も大学でしかできないので。そういう経験のためにも、すごく大学に残りたいと思います」

 バスケットボールの面でも、プロではない大学でしかできないことがあると感じている。

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「プロに行く前はいろいろチャレンジして、それが自分の成長になるんで。そういうことが、これからの成長にとってはすごく大事だと思うんで。活躍できないと悔しいですけれど、何年か後になってみれば、『あ、ここは大事だったんだね』というところがあると思う」

成長のための“脱シューター”宣言

 たとえば、今シーズンは単なるシューターではなく、より幅広いプレーができるように、「脱シューター」を目標に掲げていた。ディフェンスの向上も目指していた。それができた試合もあったし、チームのローテーション選手として、1年前より大きな役割を任されるようになってもいた。しかし、自分自身のプレーも、チームの出来も波があり、最終的にはカンファレンス9位という不本意な成績に終わってしまった。

 ただ、それも、より高いところを目指した結果の苦労だ。大学の間はそういった挑戦をして、うまくいかなくてもやり直すことができる期間なのだ。ジェイコブスが目指しているのはNBAであり、日本代表で再びオリンピックに出ること。どちらも簡単な目標ではない。それがわかっているからこそ、今はとにかく成長したいというのが彼の本音だ。

「プロはすぐ活躍しなきゃいけないんで。そのためにお金を払われているということなんで。大学はデベロップメント(成長)っていうところがすごく大きいと思います」

 成長といえば、冒頭で触れた番組内で、渡邊雄太はジェイコブスについて、「アイツはまだまだ伸びていくと思います」と断言していた。ジェイコブスに渡邊からの期待のコメントについて聞くと、間髪を入れずに「あ、見ました」と返ってきた。さらに「すごく嬉しいです」と笑顔も見せた。

 ただし、続けてこうも言っていた。

【次ページ】 「できるだけ聞かないようにしている」

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