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「コスタリカ戦に危険が潜んでいる」日本を賞賛したドイツ人記者が警鐘を鳴らすのはなぜ?「堂安と南野は先発させるべき」
posted2022/11/26 11:05
text by
マークス・バークMarcus Bark
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
ドイツから来た私にとって、記者会見で監督が日本のメディアに拍手で迎えられる光景は、とても珍しかった。こちらではあまり見かけない。しかし森保一監督は、それに値したと思う。後半の戦術的な変更とアタッカーを次々とピッチへ送り出す選手交代でそれまでの劣勢を覆し、創造性・徹底力での弱点に対して素晴らしい反応を見せたからである。
一方、ドイツのハンジ・フリック監督の采配は拍手に値しなかった。もちろん後になってから、あの選手はピッチに残しておくべきだった、あの選手は入れるべきでなかったと言うのは簡単である。イルカイ・ギュンドアンを下げてレオン・ゴレツカを入れたことも、その時点では質が落ちるとは思わなかったし、妥当だと思われた。ただ、19歳ジャマル・ムシアラの交代は別だ。
19歳ムシアラは終盤こそ必要だった
例外的タレントである彼はこの日本戦でも、今大会のスターになれるかもしれないと多くの人に予感させる“理由”を表現していた。日本のコンパクトな守備をドリブルで困惑させることができていたのだ。特に83分に1−2とされてからの終盤にそれが必要だった。だからその前に下げられたのは、理解できない(ムシアラは79分に交代)。このゲームにはまだ転機がやってきそうであることは、70分くらいから見えていたではないか。
私はこの10年以上、ドイツ代表のほとんどすべての試合をスタジアムで見てきた。その経験から、この時間帯(70分以降)からチームに不安定さが訪れることは予期できていた。特に相手がプレスを高めて、“ワールドクラスでない”ドイツのディフェンスラインを困惑させる場合にはいつもそうだ。