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吉田麻也「監督、確認しましょう」“W杯初キャプテン”が決戦2カ月前に提案していた“システムの変更”「相手が3バックだった場合…」 

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了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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photograph byKiichi Matsumoto/JMPA

posted2022/11/25 17:15

吉田麻也「監督、確認しましょう」“W杯初キャプテン”が決戦2カ月前に提案していた“システムの変更”「相手が3バックだった場合…」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

ワールドカップで初めてキャプテンとしてピッチに立った吉田麻也。実は決戦の2カ月前にシステムの変更について森保監督と熟議をかわしていた

「ミュラーとムシアラのとこ捕まえるの難しいな、いやらしい動きするなと思ってたので、マークをはっきりしようっていうのを言ってたんですけど、(ピッチ内ではシステム変更はできないので)前半は(そのままで)しのごうと。前半はしのいで、ハーフタイムに監督が3バックに変えたことによって、ばっと守備がハマったので相手がちょっと混乱したかなというのはあります」

「監督のあれ(指示)ですよ」

 それは監督発信なのか、選手側からの発信だったのか、という質問が飛ぶ。

「いや、監督のあれ(指示)ですよ」

 さらに、前半のうちに選手たちで相手のシステム変更に対応することはできなかったのか?とも質問が出た。

「とくにこういう大会って、ピッチの中で(システムとかを)急に変えるのすごい難しいんですよ。声もとどかないし、緊張もしてるし」

 と、中での判断ではないと説明し、続けた。

吉田が言及した森保監督のロシアでの経験

「やっぱり、これ僕の想像ですけど、監督がロシアでそれ(ピッチ内だけでは対応しきれないということ)を経験しているからじゃないですかね。そういうことも感じますけどね。だから0−1で折り返すまでが大事だなと思ってたので、0−1で折り返せたのは大きかったなと思います」

 最低でも0−1で折り返せば、ハーフタイムにベンチからの指示で何かを変えることができる。ピッチ内で無理をする必要はない。当然のことではあるが、ベンチへの信頼が大前提にあることをあらためて感じさせた。 

 4年半前「自分なりのスタイル」を探すところから、キャプテン吉田は始まった。時間をかけ、吉田が監督と丁寧に積み重ねてきたやりとりと、信頼関係はそのスタイルの一部になり、ドイツ戦勝利という大きな結果を手に入れた。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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