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「感謝、拍手、分断、反発…」賛も否もコントラスト強めなスポーツ紙の“国葬報道”で、どこより辛辣だったのは? 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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posted2022/10/02 06:00

「感謝、拍手、分断、反発…」賛も否もコントラスト強めなスポーツ紙の“国葬報道”で、どこより辛辣だったのは?<Number Web> photograph by KYODO

日本武道館に設けられた祭壇。内閣府は国葬の参列者数を速報値として4183人と公表した

 支持率低下に関しては、

《墓穴を掘った最大の要因は、主権者である国民の代表がいる国会を関与させず突き進んだ点だ。》

 岸田首相がこだわった弔問外交は“後付け”であり、

《顔触れはイマイチ。効果は不発となりそうだ。》

 そして締めはこれ。

《延命策のつもりだった国葬を強行した「9・27」は、後に岸田政権の終わりの始まりと評される日になるかもしれない。》

 ああ、“最後”ってこのことか。スポーツ紙の国葬報道ではスポニチのこの記事が最も厳しかった。こうしてみると時の為政者である岸田首相は、従来からの伝統である内閣・自民党による合同葬だったものをあえて国葬にするという政治的判断をしたが、その“賭け”に敗れたという評価が見えてくる。 

やっぱり独自路線の夕刊紙

 夕刊紙を見てみると、東スポは一面で『安倍元首相国葬にスパイダーマン出現』とマイペースです(9月28日)。武道館周辺にスパイダーマンやピカチュウのコスプレをした人がいたとか。

 面白かったのは『安倍元首相国葬は「フジテレビ葬」』という東スポ社会面の記事。

 国葬は、司会進行をフジテレビの現役社員である島田彩夏アナウンサーが務めたことで《政府主催イベントで、報道機関としての公平中立性から異論も出た》。起用は葬儀事務局側が過去の安倍氏との関係性などを考慮し、島田アナに指名があったという。フジは国葬を完全中継。

《“フジテレビ葬”とも揶揄されるほどだった。》

 10月からは国会が始まります。今回各紙が報じた「国葬のようなもの」のセレモニーについて、どんな議論がおこなわれるのか。終わってから始まるというのは、東京五輪の“今”となんだか酷似している気がします。

 以上、9月の月刊スポーツ新聞時評でした。

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