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羽生結弦が「甲子園優勝→プロは引退なのか?」と会見で提起…フィギュアスケートの「アマ」と「プロ」の違いって何だ?
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2022/07/27 17:00

会見では「競技者としてのアスリートなのか、プロとしてのアスリートなのかという点に関しては、すごく線引きがあいまい」と語った羽生
「僕が今まで生きてきた中で、またスケートをしてきた中で、すべてが自分の人生、スケートに受け継がれていると思いますし、たくさんのことが自分に継承されて、ここまできているんだなという思いから、自分と大きなつながりを持った方々、そして偉大なスケーターの方々にオファーし、このショーをやらせていただくことができました」
最終日にはライブビューイングも
出演したのはエフゲニー・プルシェンコ、ジェフリー・バトル、シェイ=リーン・ボーン、ジョニー・ウィアー、川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ、無良崇人、佐野稔。一人ひとりとのつながりや思いを映像メッセージという形で丁寧に伝え、合間のトークショーでも、自身の選んだ相手ならではの話を展開した。
当初は故障の影響から滑る予定はなかったが、サプライズとしてリンクに登場。『ロシアより愛をこめて』『ツィゴイネルワイゼン』『バラード第1番』と、ジャンプなしではあったが、思い出深いプログラムを披露し、場内の熱は一気に高まった。
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全体を通して、構成の完成度の高さを感じさせた。それもさることながら、最終日の公演は全国各地の映画館でのライブビューイング、つまり生中継が実施され、会場以外で公演を観る環境が作られたこともこの公演の画期的な取り組みの1つだった。
これからはもっとそういった「場所」を作っていくことが可能だし、これまで見てきたように、その一端もすでに見せている。
それも踏まえれば、次のステージは大きな広がりを持った場所であるということができる。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。
