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《2021年スポーツ新聞見出し大賞!》東スポ8日間連続“大谷トップ”の牙城を崩した、7月の「未確認KUMA騒動」とは? 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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posted2021/12/31 06:01

《2021年スポーツ新聞見出し大賞!》東スポ8日間連続“大谷トップ”の牙城を崩した、7月の「未確認KUMA騒動」とは?<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

2021年のスポーツ界の話題を独占したといっても過言でない大谷。その姿をメディアに見かけない日はなかった

 一方、東京五輪ではアスリート以外の話題も目立ってしまった。森会長の女性蔑視発言である。

 『あやまれ 失言の森 ネット沸騰中』(東スポ2月10日付)

「あつまれ どうぶつの森」をもじった見出しだが、こんな見出しも登場する。

 『”独裁”の森 議論ゼロ異論威圧』(スポーツ報知2月12日)

 あやまれ失言の森から独裁の森へ。あの発言から、組織委員会の閉鎖性にも焦点が当たったのだ。複数の組織委理事がスポーツ報知の取材に対し、森会長による理事会が機能していなかった実情を明かした。ある理事は「何をお前は言ってるんだ、と言わんばかりの威圧的な雰囲気でした。その後、理事会で異論を言う人はいなくなったように思う」と振り返った(同記事)。

時代錯誤の五輪組織委員会

 この閉鎖性や密室性は森会長の「女性は話が長い」「(女性理事は)わきまえておられる」発言や、あのさなかでも元日本サッカー協会会長の川淵三郎を後継指名しようとしていた態度にすべて連なる。周囲はなおも森会長を担ぎ続けようとした。

 その理由について毎日新聞の山田孝男氏コラム(2月8日)では、

・森に義理を感じている人物が政官界、メディア、スポーツ界に多い。義理があるから森をかばう

・「森さんだから、まとまれる」という、うわべの調和の実態は、森を結節点にした利害関係者のもたれ合いである。意思決定は速やかだが、議論は疎まれ、批判は押し潰される

 と書いていた。

 つまり、単なる義理人情だけでなく利害が絡んでいるのだ。五輪とは一部のおじさん達がおいしくなる「興行」であることがわかる。いつまでこんな理不尽な「興行」にカネを注ぐのか。

 というわけで今年の見出し大賞は『”独裁”の森 議論ゼロ異論威圧』(スポーツ報知2月12日)にします。森さんとそれを支えた人たちからは相変わらずのニッポンの「森」羅万象も見えたと思います。

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