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「個のレベルでは世界最高だが…」PSGでCL制覇するために、キャリア終盤のメッシが為すべきこととは<ロングインタビュー> 

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posted2021/10/25 11:01

「個のレベルでは世界最高だが…」PSGでCL制覇するために、キャリア終盤のメッシが為すべきこととは<ロングインタビュー><Number Web> photograph by L’Équipe

人生はじめての移籍を経験した34歳のメッシ。ムバッペ、ネイマールらとともにCL制覇を目指す

――しかしPSGはまだCL優勝がありません。あなた自身は4度獲得し、最後は6年前でした。PSGの夢を実現できる時間があなたにあると思いますか?

「CLはPSGの誰もが願っている夢だ。ここ数年、クラブは目標達成のために努力を続けてあと一歩のところまで迫った(2020年は決勝に進出、今年は準決勝で敗れた)。個人的な思いも同じで、バルサ時代から繰り返し語っているように、僕もまた再びCLのタイトルを手に入れたい。最高峰の大会だし、勝つのは本当に大変だ。でもこのチームならば、勝つための武器を持っていると思っている」

PSGのライバルはPSG自身

――PSGを今季の本命にあげる声も多くありますが、脅威になる存在はどこでしょうか?

「たしかにPSGは注目を浴びているが、他にもチェルシーやマンチェスターのふたつ(ユナイテッドとシティ)、レアル・マドリーなど強豪は多い。彼らはどんなときも存在感を示すし、インテル・ミラノやバイエルンも戦いに加わってくる。他にも言い忘れているクラブがあるかも知れないけど……。とにかくどこもトップレベルの強豪だ。

 僕らは個の力では、それぞれが優れた資質を持っている。しかしチームを構築していくために、まだまだ学ぶべきことがある。大きなタイトルを獲得するためには、チームとしてプレーすることが不可欠だ。その点で僕らは、他のクラブから劣っていると言わざるを得ない。どこも僕らよりもコレクティブな経験を積んでいる。ただ、本物のチームになることができたら、僕らに勝つのは容易なことではなくなる」

――つまりPSGの最大のライバルは、チームのバランスとコレクティブな連動の構築が遅れているPSG自身ということですか?

「その通りだ。今いる選手たちは、個のレベルでは間違いなく世界最高でどこにも劣らない。でもチームがコレクティブに機能しなければ、目的は達成できない。チームとしてプレーできるようになるのは僕らにとって大きなチャレンジで、強い気持ちで目指すべきことだ」 <続く>

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