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日本を離れて約14年…オシムが認める日本サッカーの現在地「プレーは悪くない。技術的に驚くほどの進歩だ」 

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田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2021/07/23 06:01

日本を離れて約14年…オシムが認める日本サッカーの現在地「プレーは悪くない。技術的に驚くほどの進歩だ」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

いまだ日本サッカーの未来を気にかけるオシムは、サッカーの進化を認めている様子(2013年撮影)

――しかしこのコロナ禍の状況で、マッチメーキングなど彼にとって難しいことが多いです。

「様々な意見があるだろう。この状況をどう改善していくかだ。サポーターはとても大事だが、彼らは状況に満足していない。だからこそ難しい。選手もジャーナリストも、サッカーの進歩は観客を活気づけることなしにはありえないことをよく知るべきだ。

 ボスニアは大きな問題を抱えている。政治の対立がサッカーにまで及び、クラブ間の対立が激化して代表の招集が難しくなった。それでも試合があればまだいいが、試合がないのは本当に辛い。われわれは多くの建物を建てた。新しいスタジアムもそうで、ヨーロッパのビッグスタジアムを真似て作った素晴らしいスタジアムだ。誰もがそこで試合を見たいと思っている。またボスニア人も日本人同様に多くがヨーロッパでプレーし、様々なことを学んでいる。才能溢れる若手が躍動している。

 経済的な側面からも、戦争の間に多くのボスニア人選手がプレーの機会を失ったことはとても残念だった。多くがボスニアに見切りをつけ、特に若手は積極的に外に出ていった。残念だがそれが現実で、リーグのレベルは高くはない。それでもいいチームは常に存在する。旧ユーゴでいえばディナモ・ザグレブやレッドスター、パルチザン、ハイデュク・スプリト……。他にも多くの小さなクラブが進化を遂げている。

 スプリトは素晴らしいスタジアムを建設した。クロアチアのオシエクもそうだ。サラエボにも新たな国立スタジアムができた。すでに2つのスタジアムが国際基準を満たしているが、さらにもうひとつ作った。これからの代表戦はここでおこなう。W杯予選を通じてチームがさらに進化することを願っている。

 それでベテラン選手たちはどうしているのか。彼らはもう監督になっているのか?」

かつての選手たちに託す夢

――何人かはやっています。宮本(恒靖)がそうですが、少し前にガンバの監督を解任されました。

「彼はヨーロッパで多くを学んだ」

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#イビチャ・オシム

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