「そういうところも含めてACL」酷暑37度＋劣悪ピッチもフロンターレ圧巻の6連勝 “史上初のJ1同時制覇”への自信が本気で漂う

　見事な勝ちっぷりだった。

　終わってみれば、グループステージは6戦全勝での首位突破。Jリーグ王者として注目される中で挑んだアジアの戦いは、前評判通りの強さを見せる結果となった。なおACL東地区および西地区で6戦全勝を達成したのは、川崎フロンターレと前回覇者でもある韓国Kリーグの蔚山現代のみである。

中2日の6連戦という過酷なスケジュールも

　ウズベキスタンでの集中開催、それも中2日の6連戦という過酷なスケジュールだったこともあり、大会前の鬼木達監督は「総力戦」と「臨機応変さ」といったキーワードを挙げていた。結果にこだわるのは当然とした上で、選手たちの対応力を磨きながら、チームとしての成長につなげる大会にする狙いを口にしている。

「まずは全員の総力戦で準備をする。そして自分もそうですが、選手ひとりひとりも臨機応変にいろんなことに対応しないといけないと思っています。極端なことを言えば、システムやポジションなどがそうですが、準備し切れていないことが本番で起きてもおかしくないと思ってます。そこで準備不足ではなく、しっかりと対応する力を付けること。チームとしてステップアップできるタイミングでもあるので、そういうものを力に変えていく大会にしたい」

大島僚太も戦線に戻ってきた©AP/AFLO

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　  6試合を通じて、フィールドプレイヤーは全選手が出場。

　怪我から復帰した大島僚太だけではなく、宮城天や田邉秀斗といった若手にも出場機会が巡ってきた。文字通りの「総力戦」で乗り切ったと言っていいだろう。特に第6節で初先発を飾った宮城は、自身の1得点を含め3点に絡む活躍を見せている。ターンオーバーを駆使した中で、これまで出番の少なかった若手たちが実戦経験を積めたことで、チームの幹をより太くできた期間となったはずである。

磨かれたチームとしての「臨機応変さ」

　もう一つ。

　チームとしての「臨機応変さ」も磨かれた。

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