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鹿島・三竿健斗を変えた食事革命! 独自のオートミールや“三竿鍋”で過密日程に負けぬ体に【レシピ公開】 

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池田博一

池田博一Hirokazu Ikeda

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photograph byL)J.LEAGUE R)Kento Misao

posted2021/01/27 11:00

鹿島・三竿健斗を変えた食事革命! 独自のオートミールや“三竿鍋”で過密日程に負けぬ体に【レシピ公開】<Number Web> photograph by L)J.LEAGUE R)Kento Misao

代表合宿で測った体脂肪の数値をきっかけに食を見直したという三竿。昨シーズンは大きなケガなくフル稼働できた(右写真はお店で撮影したもの)

 目指すところは、食を通じて体を作り上げ、プレーに還元することだ。

「自分のなかでしっくりきたのが、腸の調子を良くすることでした。19年夏の終わりにケガをしたとき、夏の連戦と脱水で何を食べてもお腹を壊してしまい、うまく吸収できないことがありました。それを栄養士さんに相談して、いろいろとアドバイスをもらって改善することにしたんです。それによって、腸の調子がいいときは、筋肉にも張りがあるし、疲れないし、すごく力が出る感覚があったんです」

 食事の知識をインプットして、何を食べれば体に良くて、ピッチ上でのパフォーマンスにつながっていくのか。考え抜いてたどり着いたのは、自分に合った食べ物を体に取り込むということだった。

“食べ物検査”で知った自分の体

 まず始めたのは自己分析。自分はどんな体質で、どんな食材が合うのか。

「自分の体に合うものと合わないものがある。それは何かを知るために検査をしました。“自分に合う食べ物検査”みたいな感じです。それをやってから、体の変化がすぐにわかるようになりました。小さいことでいえば、これが原因でお腹をくだしているとか、ニキビが出たんだなということまで感じるようになった。やっぱり、一つひとつを分かっているのと、そうでないのとでは違うし、意識して食べることによって、いろんな方向にアンテナを張ることができる。自分の体を知るということは、どのスポーツをやるにも大事だと思うので。そこはこだわったところです」

 三竿は自己分析の結果、「腸」をテーマに食の改革を始めた。

「2020年は腸をいかに元気にするかを意識して食事を摂ってきました。例えば、食物繊維といえば、今まではレタスとかサラダを食べれば摂取できるイメージがあった。でも、いろいろと学んでいくうちに、生野菜などの生ものは消化に負担がかかる。それよりも玉ねぎ、人参、ゴボウ、小松菜など、緑黄色野菜と言われるものの方が、食物繊維が多くてお腹にも優しいと教えてもらった。試合が続くと疲労から内臓の力も落ちてくるので、消化にもエネルギーを使ってしまいます。だから、もともとお寿司とか焼肉が好きだけど、しばらくオフがあるまで食べないようにした。そしたら、結構いい感覚だったんです。それからは消化にいいものを食べて、お腹を温めることを意識するようになりました」

 一日の食事を180度変えた。それまでの朝は和定食。ご飯と味噌汁とお魚というのが朝の定番だった。ただ、朝10時から始まる午前練習の際、「練習中に胃が重たい感覚」があった。そこで早く消化ができて栄養素の高い朝食に変えた。

【次ページ】 朝練前のオリジナルレシピ

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