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鹿島・三竿健斗を変えた食事革命! 独自のオートミールや“三竿鍋”で過密日程に負けぬ体に【レシピ公開】
text by
池田博一Hirokazu Ikeda
photograph byL)J.LEAGUE R)Kento Misao
posted2021/01/27 11:00
代表合宿で測った体脂肪の数値をきっかけに食を見直したという三竿。昨シーズンは大きなケガなくフル稼働できた(右写真はお店で撮影したもの)
「僕はいつも結構な量を食べるので、朝練習だと消化し切れないまま胃が重たい感覚で練習しているときがあったんです。それで、オートミールを食べるように変えてみたんです。
すると、お腹の調子や朝練のときに胃が重くならずに練習できるようになった。栄養としてもいいものが摂れるようになって、しかも調理時間が5分くらいしか掛からない。手軽に栄養素を摂って、体が重い感覚がなく日々の練習に臨むことができるようになったんです」
オートミールは、燕麦を脱穀して加工したもの。全粒穀物なので低カロリーで栄養素が豊富だ。食物繊維が多く含まれているため、腸内環境を改善してくれるもので、ダイエットを目指す際によく推奨される食品としても注目を浴びている。
朝練前のオリジナルレシピ
「オートミールを使った僕のオリジナルレシピが2つあって。1つは、最初の半年くらいにハマって食べていたものです」
《オートミール1》
1.鍋にオートミルク、オートミール入れる。
2.カットしたりんごとバナナを入れて、水分が飛ぶくらいまで弱火で煮る。
3.最後に器に入れてからピーナッツバターとハチミツ、ナッツを加えて完成。
「2つ目は、残りの半年でハマって食べ続けていたものです」
《オートミール2》
1.ボウルにオートミール、粉の出汁を半パック入れて、お湯を入れる。
2.ツナやサバなど青魚の缶詰を入れて、レンジで3分加熱して完成。
「おかゆ風の朝食です。ツナとか青魚は体に良くて血液をサラサラにしたり、タンパク質もそれだけで30g弱を摂れるんです」
栄養素をきちんと摂取しながらも、消化が早いため胃がもたれることなくトレーニングに臨むことができるようになった。リズムは加速する。
昼ごはんはいつも蕎麦
昼ごはんもいつも決まったメニューに変えた。
「いつも蕎麦を食べています。僕は食べるのが好きで大食いなんです。これまではイタリアンに行って、サラダから始まりお肉、パスタ、もう一品お魚料理を食べていた。でも、チーム練習後もハードな個別練習をして胃も疲れているので、なるべく消化しやすいものがいいと知った。そこで消化のいい蕎麦ばかり食べていました。家でも外食でもお蕎麦。できれば十割蕎麦。外食だと、ないところもありますが、家では必ず食べていました」
蕎麦といっても特別なものではない。
「夏は冷たい蕎麦で、定番のざる蕎麦やとろろ蕎麦、大根おろしの蕎麦。冬はあったかいものが食べたいので、ほぼ鴨南蛮蕎麦を食べていました。2020年は鴨肉も結構、食べましたね。牛肉に比べて消化が良くて負担にならない。そのうえ高タンパクでヘルシーなので、すごくいいんですよ」